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レミリア・スカーレット 能力:『運命を操る程度の能力』 所属:紅魔館(旗揚げ戦~第12回大会)、 無所属(第13回大会~第15回大会) 幻想郷ナイトメア(第16回大会~第21回大会) 紅魔館(第22回大会以降。幻想郷ナイトメアを改名) チルノ軍(当人の知らない所で登録されている模様) ファイト・スタイル 永遠に紅い幼き月 無差別級でもかなりの小兵であるがそれを感じさせない十分なパワー、その体を大きく見せる跳躍力、 柔軟なテクニックを持ち、投打の双方に死角がない。 またその身体能力から繰り出される跳び技のバリエーション及び美しさは団体でもトップクラスであり、 会場の熱気を赤より紅い色に染め上げてしまう。 しかし、タッグマッチだと何故か巧く試合に絡めなかったり、呆気なく3つ取られたりする事が多い。 一方霊夢が絡む試合かシングルマッチでは見違えるような動きを見せる。 これらの現象が巷で言われる「レミリア逆補正」と関係しているのかどうかは不明。 不夜城レッド レミリアの必殺技。 相手の体を踏み台にして跳び上がって仕掛けるボディスプラッシュ。 素晴らしい瞬発力を持つレミリアならではの技で、 これが放たれた途端観客席は大歓声に揺れ、時折何者かの忠誠心がほとばしるといわれる。 原型はファイプロシリーズオリジナル技「エッフェル・ド・パラシュート」。 技名は東方永夜抄他で用いる『紅符「不夜城レッド」』より。 グングニル ボディスラムの要領で抱えた直後に開脚ジャンプし、脳天から相手を落としたのち片エビ固めで固める。 第5回興行より使い始めた技で、相手をマットに槍の如く突き刺す様から命名された。 元はTAKAみちのくの必殺技である「みちのくドライバーII」。 技名は東方萃夢想他で用いる『神槍「スピア・ザ・グングニル」』より。 レッドマジック レミリアが使う丸め込み系技の総称。3カウントをとった場合「レッドマジック完成」となる。 代表的なものは「ミステリオ・ラナ」や「ミ・アモール・デ・ミ・ノビア」だが、射命丸文はそれぞれ 「う~☆らかん・ラナ」「れみ☆りあクラッチ」と勝手な命名をしており、 それを不服としたレミリアが自ら提案した。 DRAGONGATEのアンソニー・W・森が使う丸め込み系の技を「エレガント・マジック」と呼ぶ事に対するオマージュ。 技名は東方紅魔郷で使う『「レッドマジック」』より。 レミリアスペシャル1号(仮) 場外に転落した相手に向かって、ロープの反動と側転で勢いをつけて飛び込むムーンサルトアタック。 これまで実戦では第16回大会にて霊夢・萃香組とのノンタイトル戦で一度しか披露されていない、秘中の秘といえる空中殺法。 オリジナルは、みちのくプロレスに所属するザ・グレート・サスケのサスケスペシャル1号。 正式名称募集中。 ○○への膝蹴り キック、というよりは膝ごと相手に体当たりするように放たれる跳び膝蹴り。 元は『ブサイクへの膝蹴り』だが、いくら何でも失礼なので実況が対戦相手に応じて独断で変更させている。 しかし、実況が文の場合は時々余計に失礼な事を言って編集されたり、発言内容自体がスキマ送りになったりする。 シーリングフィア コーナーポストそばでダウンしている相手に仕掛ける技で、相手側のコーナーポストに向かって走り、 セカンドロープに飛び乗って月面宙返りしつつ、空中で体を180°捻って背中から落ちる。 不安定な足場からでも放たれる高い跳躍と姿勢制御が見物の技である。 オリジナルは元DRAGONGATE、現新日本プロレスのミラノコレクションA.T。助走をつけたセカンドロープからのムーンサルト 『エンポリオ・アルマニッシュ』の派生技『アルマニッシュ・エクスチェンジ』である。 名称の由来は東方緋想天にて使用したスキルカード(スペカに非ず)『シーリングフィア』。 その他使用技 マヤ式スープレックス(ジャーマンのあと背中越しに相手の脚部に体重をかけて固める) 不知火改(雪崩式の要領で仕掛け、相手ごとムーンサルトで跳んで背中から叩き付ける離れ業) 断崖式フランケン(コーナーポストに座らせた相手をフランケンシュタイナーで自分ごと場外へ落とす) マッドスプラッシュ(跳び箱を跳ぶように大きく開脚して跳ぶ変型フロッグスプラッシュ) ダークネスバスター(クロスアーム式のブレーンバスター+ノーザンライトボムのような複雑な投げ技)など。 華麗かつ見栄えのする固有技が多く、オリジナルの名前が是非とも欲しいところである。 戦績 [部分編集] +全戦績 -ネタバレを含むので注意- 以下は、第40回興行時点。 大会 試合 形式 対戦相手 試合動画 試合結果 備考 旗揚げ大会 第4試合(メイン) TAG(フラン) 霊夢,魔理沙 sm2514149 ○(19 51 ビーチブレイク(フラン)・魔理沙) 初勝利 第02回大会 第4試合(ダブルメイン) LSWタイトルトーナメント フラン sm2546984 ○(11 51ミステリオラナ) 初ピン 第03回大会 第3試合(メイン) LSW初代王者決定戦 霊夢 sm2573181 ●(20 38 夢想封印) ベストバウト選出試合 第04回大会 第3試合 LTWタイトルトーナメント(フラン) てゐ,鈴仙 sm2608504 ○(20 05 ストマッククラッシャー(フラン)・てゐ) 第05回大会 第4試合(メイン) 3VS3(フラン,咲夜) 霊夢,魔理沙,アリス sm2641272 ○(20 28グングニル・アリス) 第06回大会 第1試合 LTWタイトルトーナメント(フラン) 霊夢,紫 sm2671212 ○(19 14 スターボウブレイク(フラン)・紫) 第07回大会 第4試合(メイン) LTW王者決定戦(フラン) 藍,橙 sm2729782 ○(24 01 スターボウブレイク(フラン)・藍) LTW初代王者戴冠 第08回興行 第1試合 SINGLE アリス sm2753237 ○(6 44不夜城レッド) 第⑨回大会 第2試合 SINGLE『紅魔館vs永遠亭全面抗争』 輝夜 sm2804218 ○(12 21マヤ式スープレックス) 第10回大会 第3試合 TAG(咲夜) 小町,文 sm2836787 ○(17 57ダークネスバスター・文) 第11回大会 第5試合(メイン) LTWタイトルマッチ(フラン) 妹紅,慧音 sm2876409 ●(14 06 妹紅・フジヤマヴォルケイノイラプション) LTW防衛失敗ベストバウト選出試合 第12回大会 第5試合(メイン) 3vs3『紅魔館イリミネーションマッチ』(咲夜,美鈴) フラン,魔理沙,永琳 sm2909499 ●(26 00 フラン・スターボウブレイク) レミリア派最後の脱落者全体を通して4人目の脱落者レミリア派の敗北 第13回大会 第3試合 TAG(咲夜) 魔理沙,永琳 sm2935048 ●(4 35 永琳・回転膝十時固め) 緊急再試合 ○(17 41 高速ドラゴンスクリュー(咲夜)・永琳) 第14回大会 第3試合 4vs4『反紅魔館連合衝突戦』(咲夜,霊夢,アリス) フラン,永琳,魔理沙,X sm2973047 ○(26 18 首吊り蓬莱人形(アリス)・X) 第15回大会 第4試合 TAG(咲夜) 萃香,妖夢 sm3036901 ○(14 16不夜城レッド・萃香) 第16回大会 第4試合 TAG(美鈴) 霊夢,萃香 sm3110518 ●(22 06 霊夢・回転エビ固め) 第17回大会 第3試合 3vs3『幻想郷商工会提供試合』(咲夜,美鈴) 幽々子,妖夢,紫 sm3179277 ○(14 39不夜城レッド・妖夢 第19回大会 第2試合 TAG(咲夜) 妹紅,慧音 sm3335803 ●(23 29 妹紅・フジヤマヴォルケイノII) ピンを取られたのは咲夜 第20回大会 第4試合 TAG(咲夜) 魔理沙,雛 sm3419959 ○(21 19 ソウルスカルプチュア(咲夜)・魔理沙) 第21回大会 第1試合 オールスターロイヤルランブル - sm3486388 ○(20 20不夜城レッド・X) 勝ち残り 緊急試合 『Judgement Day』4VS4(フラン,霊夢,萃香) 幽香,永琳,魔理沙,雛 ●(25 12 魔理沙・ドラゴンメテオスープレックス) ピンを取られたのはフラン 第22回大会 第5試合 LSW次期挑戦者決定3WayBR 魔理沙,萃香 sm3591327 ○(13 37回転エビ固め・魔理沙)○(15 32レッドマジック・萃香) 勝ち残り 第23回大会 第7試合(メイン) LSWタイトルマッチ『史上最凶の姉妹喧嘩』 フラン sm3667329 ○(17 06不夜城レッド) ベストバウト選出試合LSW第三代王者戴冠 第24回大会 第3試合 4vs4(ルーミア,チルノ,レティ) リリカ,メルラン,ルナサ,紫 sm3719046 ○(23 55 ムーンライトレイ(ルーミア)・ルナサ 第25回大会 第4試合 3vs3(フラン,チルノ) 幽香,雛,M.D sm3795997 ○(17 27 ローリングラリアット(フラン)・M.D) 第26回大会 第4試合 3vs3(美鈴,咲夜) アリス,メディ,萃香 sm3868130 ●(17 40 萃香・百万鬼夜行) ピンを取られたのは咲夜 第27回大会 第7試合(メイン) LSWタイトルマッチ 萃香 sm3955252 ○(14 02不夜城レッド) LSW防衛1回目 第28回大会 第4試合 4vs4(フラン,咲夜,美鈴) 藍,橙,紫,幽々子 sm4027707 ●(19 46 幽々子・亡霊クラッチ) ピンを取られたのは美鈴 第29回大会 第2試合 TAG(フラン) 小町,文 sm4137514 ○(15 57 レーヴァテイン(フラン)・文) 第30回大会 第6試合(メイン) LSWタイトルマッチ『REST IN PEACE!』 幽々子 sm4251037 ●(20 41 幽々子・ラストライド) ベストバウト選出試合LSW防衛失敗 第32回大会 第2試合 8wayRR 『休養前フルパワーRR』 - sm4402640 ●(9 43 魔理沙・OtTRルール) 2番目に脱落 夏フェス 第4試合 8Wayマスク着用BR 最終鬼畜全員MD - sm4447531 ○(18 04不夜城レッド・黄M.D)○(18 40ダークネスバスター・紫M.D) 青M.Dとして出場勝ち残り 第33回大会 第4試合 4vs4(フラン,チルノ,レティ) 穣子,静葉,文,小町 sm4838007 ○(19 33 雪崩式ツームストンパイルドライバー(フラン)・小町) 第34回大会 第1試合 3vs3(咲夜,美鈴) 衣玖,輝夜,慧音 sm5338453 ○(16 23 拷問式ロメロスペシャル(咲夜)・衣玖) 第35回大会 第1試合 4vs4(ルーミア,チルノ,リグル) 静葉,穣子,雛,魔理沙 sm5461307 ●(17 50 雛・ラ・エスパルダ) ピンを取られたのはチルノ 第36回大会 第1試合 TAG(咲夜) 神奈子,諏訪子 sm5608145 ●(13 28 神奈子・エクスパンデッド・オンバシラ) ピンを取られたのは咲夜 第37回大会 第7試合 3VS3(フラン,咲夜) 妹紅,輝夜,衣玖 sm5842889 ○(11 43 スターボウブレイク(フラン)・衣玖) 第38回大会 第7試合 LTW次期挑戦者決定戦(フラン) 文,小町 sm6287267 ●(18 54 文・電光石火) ピンを取られたのはフラン 第39回大会 第2試合 3wayTAG(咲夜) 幽々子,妖夢,霊夢,衣玖 sm6447074 ●(9 30 咲夜・OtTRルール) 2番目に脱落 第40回大会 第1試合 3vs3(パルスィ,ヤマメ) 藍,リリーホワイト,リリーブラック sm9304557 ●(16 06 藍・ジャンピングDDT) ピンを取られたのはパルスィ シングル 7戦5勝2敗 タッグ 15戦9勝6敗(レミリアのフォールによる勝ちは2回・レミリアがフォールされた負けは3回)スカーレット家(フランとのタッグ)7戦5勝2敗 (レミリアのフォールによる勝ちはなし・レミリアがフォールされた負けは1回) 咲夜とのタッグ 8戦4勝4敗 (レミリアのフォールによる勝ちは2回・レミリアがフォールされた負けは2回) 6人タッグ 8戦5勝3敗 (レミリアのフォールによる勝ちは2回・レミリアがフォールされた負けはなし) 8人タッグ 6戦3勝3敗 (レミリアのフォールによる勝ち・負けはなし) その他3WayBR 1戦1勝 8WayBR 1戦1勝 8WayRR 2戦1勝 6人イリミネーションマッチ 1戦0勝1敗 3WayTAG 1戦0勝 多いフィニッシュ技不夜城レッド (7回) ダークネスバスター (2回) 特筆すべきは、彼女が過去に4回参加したBRのうち3回で、最後まで勝ち残っていることで、 このあたりはやはり、「運命を操る程度の能力」を持つレミリアの面目躍如というべきか。 (幽々子からは、「貴女はお祭りには強いのね」と賛辞を送られている) 実妹にして『破壊王者』フランから、シングルでフォールを複数回取っているのは彼女だけなことから、 『対フラン特化兵器』と呼ばれることも。 タイトル歴 LSW王座 第三代(防衛1回) LTW王座 初代王者タッグ(フラン)、防衛記録なし 受賞歴 2008年度東方プロレス大賞 最優秀スペルホールド賞(不夜城レッド) 人間関係 フラン(実の妹。かつての団体分裂抗争の相手) 咲夜、美鈴(旗揚げ以来の従者) 霊夢(初期シリーズにおけるライバル) 魔理沙(正規軍よりヘッドハンティングしたが後に裏切る) 幽々子(現行シリーズにおけるライバル。ベルト奪回を宣言) チルノ(チルノ軍としてメンバー入りしてるが、否定的。のはずであったが…) 入場曲 亡き王女の為のセプテット 評 [部分編集] -人気の絶えないトップキャラ 人気の絶えないトップキャラ 興行初期における対正規軍ユニットのリーダーとして、旗揚げ戦より参加。 LSWベルト創設の提案者でもあり、団体の牛耳を執るべく自らユニットを率いて活動する。 一方何故かチルノ軍の助っ人に駆り出されたこともある。 カリスマを体現すべく大物らしいパフォーマンスを心がけており、そのプライドの高さは戦い方にも現れる。 凶器は用いず自らの力と技で相手を倒すことを信条とし、それはバトルロイヤルなどの特殊ルールにおいても同じ。 そんな彼女だが、屈辱的な負けを喫すると人目はばからず泣き出してしまう。そこが人気の理由でもあったりする。 団体トップの一角であると同時に、マスコット的存在でもある。 +紅魔館当主として、団体の一員として 旗上げ大会~第12回大会 紅魔館当主として、団体の一員として 旗上げ大会~第12回大会 紅魔館による団体制覇のため、積極的にベルトに絡む。 LSWは霊夢に阻まれて逃したものの、妹フランとのタッグで初代LTW王者を戴冠。 一方、正規軍内にメンバーの行き違いを認めた彼女は切り崩しを画策、 最終的に正規軍で結果が出せずくすぶっていた魔理沙の引き抜きに成功する。 が、この魔理沙が小悪党的パフォーマンス、ラフプレー、ゴング後の暴力行為など レミリアの意向に反するファイトを始め、また彼女のLTW王座陥落と同時に、 同じく紅魔館に引き抜かれていた永琳と共にフランを擁して反乱を起こし、 ついには紅魔館を乗っ取られ、追放されるという屈辱を受けることに。 +紅い悪魔の雌伏 第13回大会~第23回大会 紅い悪魔の雌伏 第13回大会~第23回大会 魔理沙・永琳による追放事件の後、しばらくはフリーとして、後に咲夜・美鈴を従えて 幻想郷ナイトメアとして活動していたが、美鈴が長期療養を強いられたり本人がへたれみりゃになったりで 3人の足並みが揃わず、対紅魔館、トップ争いの双方に万全な形で参加できない状態が続いた。 そんな中で幽香による魔理沙追放、それをブラフにしたフラン追放事件が発生し、緊急試合にて 博麗神社組とともに旧紅魔館外様軍団と全面衝突、敗れこそしたもののフランを助けた形になった (本人は気まぐれだったと言う)。 そして魔理沙、萃香との挑戦者決定3WayBR、フランとの『史上最凶の姉妹喧嘩』を経て 宿願のLSWベルトを獲得、自らの力でもって紅魔館の復活宣言を果たし、さらに妹とも和解したが、感極まったあまり 勝利後の抱負もそこそこにリングを後にした。 +新たな戦いへ 第24回大会~第32回大会 新たな戦いへ 第24回大会~第32回大会 離反していたフランが見習いとして復帰し、美鈴も怪我から一応回復して紅魔館が復活したものの、 LSW獲得で気が抜けたのかまたぞろれみりゃな事になった上、 その新王者最初の挑戦者が、その当時LTWも取って当たりに当たっている萃香ということで、早くも王座陥落の危機を迎えたが、 その萃香とのタイトルマッチは、中盤から一気にスパートする挑戦者に対して『受けて返す』貫録勝ち。 シングルなら圧倒的に強いレミリアを存分に見せ付ける。 が、東プロ怪獣大決戦を制して久しぶりにメインに名乗りを上げた幽々子に対しては逆に自分が早仕掛け、 それが災いしてか最後まで温存されていた幽々子のラストライドに沈んだ。 しかし、ベルトこそ失ったものの、従者たる咲夜・美鈴が相次いでベルト奪回を宣言、 白玉楼との戦い(通称紅白戦)が新たな東プロ軍団抗争の伝統となることを観客に期待させた。 夏フェスでは、借りを返す形で幽々子を破り優勝。彼女自身によるLSW王座奪還へ意気込みを見せた。 またGM軍団に対しては早々に敵対を表明し、GM天子専属レフェリーとなったパチュリーを あっさりと紅魔館(ここではユニット呼称ではなく、実際の紅魔館のこと)から追放した。 一方、かつてライバルと認めていた霊夢がGM天子に博麗神社を売り渡し、その手駒となったことについて、 現時点では何かしらの意見表明をしていない(咲夜はレミリアの試合に解説者として登場した際に 『(お嬢様は)堕落した霊夢など眼中にない』とコメントしているが)。 +紅魔館、3度目の危機? 第33回大会~第35回大会 紅魔館、3度目の危機? 第33回大会~第35回大会 第33回大会には姉妹揃ってチルノ軍メンバーとして参加。その試合後、不完全燃焼だったフランがLSW挑戦を表明する。 前述の通り、自らLSWを狙っていたこともあり、レミリアは難色を示すも、 GM天子があっさり許可。ファンの間では、GM軍によるフラン懐柔ではないかと危惧する声があったものの、 レミリアはそれについては特にコメントも出さなかったため、危機感が薄いのではないか、と非難する者すらいた。 しかし、実際にはこのマッチメイクは紫を陥れるためのもので、紅魔館には(少なくともこの時点では)関係のない 動きであった。レミリアはそこまで読んだか、もしくは今のフランはGM軍に懐柔などされないという 確固たる自信を持っていたため、あえて口を挟まなかったのであろうと、一転して賞賛されている。 しかし、いずれにせよ今の勢いでGM軍が膨張を続けるのであれば、いずれは紅魔館、そしてその当主たるレミリアとの 衝突は必至であり、そのとき紅魔館は3度目の危機を迎えるかもしれない。 +カリスマとかりちゅまと 第36回大会~ カリスマとかりちゅまと 第36回大会~ GM軍とそれを包囲する四軍連合との息詰まる対決となった『SEVENSシリーズ』をよそに、レミリアは チルノ軍と共に⑨抗争に参加しようとしていたが、咲夜が身を挺して止め、それで我に返ったのか、 以後はGM軍に対決姿勢を見せ始めた。 第37回大会では、GM軍に快勝。勢いに乗って、GM軍の保有するただ一つのベルト、LTWに挑戦を表明し、 そのパートナーはかつての初代王者タッグのフランとなる。 しかし、翌大会で思わぬ伏兵、あやこまにまんまとしてやられ、プロレス的には完敗という屈辱を受けて挑戦権を逃してしまう。 また、かねてから奪還を宣言していたLSWベルトは、結果論から言えば、レミリアが奪還するステージにすら上がれないうちに、 幽々子から神奈子にと王座が移動してしまった。 カリスマの復権は、中々一筋縄ではいかないようである。 +前座の女王 レミリアの対戦成績欄を見れば判る通り、紅魔館の当主として、また東プロ十選メンバーとして、 当然ながらメインイベンターを勤めることも多い彼女だが、 なぜか第1試合で登場することも多く、最近ではファンの間から「前座の女王」という呼び名も受けている。 顕界のプロレスの大会では、おおむね第1試合は若手によるものであり、ファンもあまり重要視しないものであるが、 こと東プロにおいては、「全ての試合を観客に楽しんでもらう」ことをモットーとしており、そのためには 第1試合から観客のテンションを一気に上げることが必要とされ、それにうってつけなのが、「会場を赤い熱気で包み込む」と 称されるレミリアであること、またレミリア自身もそれを厭わない度量の広さを見せていること(いわゆる「大物レスラー」と される選手には、第1試合から出場することを、あたかも都落ちのような感覚で嫌がる者もいる)が挙げられる。 それをファンも判っているからこその、この称号なのであり、当然ながら敬意を込めて呼ぶべきだってメイド長が言ってた。 +カリスマの裏の顔 紅魔館のリーダーとして、昨今はタッグでも強いレミリア、 そしてBRには異常な強さを誇る、そんな揺ぎ無いカリスマお嬢様なのだが… 同時にチルノ軍としても戦っている。当初は何故参加しているのかも謎であった。 しかし、日に日にその態度が変わり、今では… なお、昨今では以前ほどチルノ軍の「ひみつへいき」として参加することに拒否反応を示さないようになっており、 「かりすま」がチルノそうすいに吸われているのではないかと咲夜さんが危惧しているとかいないとか。 紅魔館とチルノ軍での立ち位置の違い、その振り幅の大きさもまた、レミリアの魅力とも言える。 れみりゃうー♪ このページを編集
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分類 キャラスレ民 【レミリア厨】 キャラスレでもたまに見かけるが、VIPPERが東方project~スレで見かけることの方が多い。 「東方(キャラ愛)厨である」ということにある種選民的な線引きをしたがるのと、特徴がないのと、少なくとも2人以上いるがキャラスレ上ではあまり主張しないので区別がつかない。レミリアを呼び捨てにするのと、お嬢様を付けて呼ぶのと、おぜうさまと呼ぶのがいる。しかし、どれがだれかはわからない。 1984年8月21日生まれ。27歳。無職。高知県在住。SkypeID syakeneko666 赤堀と同じペドフィリアであり、見つけたら近づかないほうがいい。 vipperがthprojectで70億キロ先からの帰還 http //live28.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1276439536/745 745 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/06/14(月) 19 52 48.52 ID NjMxhcjB0 レミリアの子宮口と俺の亀頭でキスしたい このような書き込みをはじめ、次元を超えた気持ち悪い書き込みが後を絶たない。 なお、赤堀とレミリア厨はスレ内で慣れ合いが目立ち、お互いの嫁を虐め合うなど、陰湿な書き込みが目立つ。 因に赤堀とは夫婦の関係
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『偽』レミリア:攻/範/敏/命/能 入手手段:おみくじ 『人工の紅い月』レミリア:攻/範/敏/命/能 入手手段:進化(『偽』レミリアLv30) 『紅魔』レミリア:攻/範/敏/命/能 入手手段:イベント 『ツェペシュの末裔』レミリア:攻/範/敏/命/能 入手手段:進化(『紅魔』レミリアLv50) 『スカーレットデビル』レミリア:攻/範/敏/命/能 入手手段:進化(『紅魔』レミリアLv50) 『永遠に紅い幼き月』レミリア:攻/範/敏/命/能 入手手段:進化(『紅魔』レミリアLv50)
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レミリア4 6スレ目 199 ---------------------------------------------------------------------------------------------------- 「なあ慧音。明日辺りじゃなかったっけ? ほら、彼」 「ん? ……あぁ、そうか。もうそんなに経つのか。早いものだな」 ――んじゃ、よろしくお願いします。 ――なんでそこまでする必要がある? ――恥ずかしいんですよ、俺が。 「――扉?」 見回りと掃除を兼ねた仕事中、私は此処に来てから一度も見た事のない扉を発見した。 完全で瀟洒なメイド長である私が把握していない部屋など無い筈なのだが……。 随分放置されてきたのか、相当にボロい。なんとなく気になり、おもむろに扉を開ける。 ――ガチャリ。 さび付いている筈の扉は、いとも簡単に開いた。 そして、中に入り、何があるのか確かめようとしたのだが、 「……え?」 ――その瞬間、世界が、空気が、変わった。 たった今まで日が出ていたのにこの部屋は夜。月が部屋を照らし出す。 知らない部屋、知らない匂い、知らない感覚。 知らないけれど、私はこの感覚を識っている。 ここは紅魔館であって紅魔館じゃない。 時間を操作できる私だから判る。ここだけ時の流れから取り残されたかのような感覚。 本来色を持たない筈の大気はセピア色に染まり、私は外界から断絶される。 ここはさながら壊れて止まった時計の中。紅魔館の中にありながら、紅魔館からその存在を忘れ去られた場所。 警戒する私の前には、知らない男性。 ……誰かしら。この部屋の住人? ――誰が見てるかは知りませんが、お久しぶりです。もしくは初めまして? その場合はさっさと回れ右してください。面白いもんでもないんで。 その言葉で即座に理解する。 この部屋と彼は私と同じ時間軸に存在していない、という事を。 ――そこにレミリアは……いないよな? もしいたら今すぐ出てけ。 つーか今更お前に話す事は無い。お前に話すべき事は全部昨日話した。 ――コホン。見苦しい所をお見せしました。えー、知ってる人は殆どいないでしょうが、なんでも俺はあと1~2日の命だそうです。この映像撮ってる時から。 つまり、名も知らぬアナタがコレを見てる時には、俺はとっくにお陀仏してます。 ――出来れば、皆に直接会って言えればれば良かったんですが、諸々の事情と時間の都合によりそれは無理なんで、この映像を此処の住人への遺言? みたいな形で残します。 ――ちなみに、あんまり早く出しても俺が恥ずかしいんで、俺が死んだ後、とある人に50年ほどこの部屋を隠してもらう予定です。 とりあえず ここに住んでる魔女とか妖怪の皆なら、50年くらい大したことない時間だろうし。あ、死人が恥ずかしがるなとか言わないで下さい。男心は複雑なのです。 ――でももし、コレを見てるのが俺のことを知らない人だったり、紅魔館の住人じゃなかったら……もう一度いいます。今すぐこの部屋から回れ右して、この部屋に入ってからの一切の記憶を消去してください。 その際、紅魔館の住人にはこの部屋の存在については何も言わないで下さい。もう一度いいますが、男心は複雑なのです。 ――いいですか? ……んじゃ、始めますね。 少しの間を置いて、彼は訥々と語り始めた。 ――結果を言えば、ほんの少しの好奇心を持って聞いていたソレを、私は心から後悔する事になるのだが。 ――まず死因ですが、寿命です。この前の満月の日、妹様がちょーっと興奮しすぎちゃって、大変な事になりましたね? その時、ちょいとピンチに陥ってたレミリアを庇ったら下半身と右腕を吹っ飛ばされました(笑)。 死ぬほど痛かったです。死にましたが(笑)。やっぱ人間慣れない荒事はするもんじゃないですね。レミリアは無事だったんでよかったですが。 どうやら当時の彼はその場で死んだらしい。じゃあ彼は今、幽霊なのかしら? それにしても妹様の前に立つとか、命知らずにも程があるわね。むしろアホだわ。 でも、彼は「後二日の命」と言った。矛盾してるわね。 ――すぐさまパチュリーさんが回復に当たったしたらしいのですが、当然間に合わず、俺は9割9分死んだそうです。 ソレを聞いたとき、俺は妹様の圧倒的な破壊の力の中にほんの少しの優しさを感じました(笑)。 なるほど、蘇生したのね。妹様の直撃を食らって蘇生する、ってだけでも人間にしては随分頑丈みたいだけど……。 ――殆ど死んでた俺は詳しい事は知りませんが、それでも色々頑張ってくれたみたいで、俺は今ここにいます。 が、これから先の命の殆どを使っての蘇生だったんで、その分の寿命を持っていかれた。と言う顛末です。 流石人間。妖怪とは寿命も身体の作りも違います(笑)。 まあ、そんなものよね。所詮人間だし。 ――さて、本題ですが、俺が紅魔館で過ごした日々は、二十台の半分にも満たない俺の人生でしたが、その中で一番楽しく、充実した時間でした。 ――そんなわけで、俺がここでお世話になった方々に、一言ずつ言っていきたいと思います。 ――まず美鈴。いつもお仕事お疲れ様。カレーパンを渡した時、君に泣いて喜ばれたのは俺と君だけの秘密です(笑)。 ――次、パチュリーさん。偶には外に出ましょう。この前帽子に茸が生えてましたよ。 ――小悪魔こと、こぁ。悪戯は程ほどに。立派なレディーになる事をお兄さんは祈ってます。 ――メイド隊の皆さん。あんまり長い間じゃなかったけど、俺みたいな若輩者に付いてきてくれてありがとう。 ――最後に、妹様。……なにとぞレミリアと仲良くしてやってください。ああ見えて意外と寂しがりやなんで。 ――皆さん、俺は今、本当に幸せです。本当にありがとうございました。……そして、さよならです。 ……なーんて言うと、ちょっとカッコイイ感じがしませんか? ……それじゃ、本当に、さようなら。 どうやらこれでお終いらしい。大して面白いものでもなかったわね。本人も言ってたけど。 しかし、お嬢様を呼び捨てにしたり、何様なのかしらね。ここにいたら即ハリネズミにする所だわ。今度冥界にでも行こうかしら。 ……それにしても映像、終わんないわね。 目線を外して、やれやれと溜息をつく彼の姿。まだ映写機が動いてるのに気付いてないのかしら? ――はあぃ○○。 ――幽香か。空気読んで待っててくれたのはありがたいけど、とりあえず窓から入ってくんな。……って、このやりとりも、もう最後か。 これって……あの花の妖怪? なんで彼女が紅魔館に侵入してるのかしら。それも普通に窓から。いや、窓からは普通じゃないけど。 ――で、どうした? 風の噂でも聞いたのか? それとも天狗か? ――そんな所よ。……でもほんと残念。貴方と遊ぶのは楽しかったんだけど。……この際吸血鬼にでもなったら? とりあえず死なないわよ。日光とかは駄目になるだろうけど。 ――吸血鬼、ね。 ――嫌なの? やっぱり人間として死にたいとか? ――いやさ、今の遺言には入れてないけど、実は俺ってとっくに吸血鬼らしいよ? 蘇生の時、人間の命じゃ全然足りなくて、レミリアが俺を眷族にしたらしい。それでもこの有様さ。げに恐ろしきは妹様の破壊の力。ってね。 なにがおかしいのか、からからと笑う。 それにしても、お嬢様が眷属に? 彼、よっぽどのお気に入りだったのかしら。 あら? でも、もしそうなら……? ――……眷属になったんなら、主が死ななきゃ大丈夫なんじゃないの? ――そうなんだけど、俺の場合肉体じゃなくて、魂が死ぬんだってさ。パチュリーさんが言ってた。 ――…………。 「…………」 私の疑問と同様の質問をする彼女に、彼はとんでもない事を言ってのけた。 魂の死。それは消滅。何も無い。行き着く先は本当の闇。 冥界に行く事も無く、閻魔に裁かれる事も無い。 それは、とてもとても恐ろしい事。勿論その事も彼女も知っているのだろう。 彼は……怖くなかったのだろうか? ――ふうっ。……あーあ、死にたくねえなー。 ――っ! 「――っ!」 私の思考を読んだかのような一言に、思わず息を呑んでしまう。そんな事、ある筈が無いのに。 不意に、天井を見上げ、苦笑しながら、諦め気味にそう呟いた名も知らぬ彼。 飾り気も何も無い、思った事をそのまま口に出したのであろうその言葉は、これ以上無い諦観に溢れていた。 本当に、死にたくはないけれど。もう、彼は知っていたのだ。もう自分がどうにもならない事を。 ――あー、なんつーか、悪い。誰かがいると、どうも弱音を聞いてほしくなる。 ――…………っ。 ――どした? ……なんだおい。お前泣いてんのか? 自称最強の妖怪がたかが人間一人のために泣いてんのか? ――当たり前、でしょ……。たった一人の……大切な、……友達、……なんだから。 ――……そっか。さんきゅ。ま、皆と仲良くしろよ。無理っぽそうだけどな。 ――ぶつっ。 そこで映像は途切れた。 私の目の前にはボロボロの部屋。 映像の部屋の面影は、ほんの一欠片も無い。 心に一つだけ抱き、私はその部屋を後にした……。 ――――。 「お嬢様」 「何? 珍しく険しい顔して」 時間は巡り、今は夜。 私が部屋に付く頃には既にお嬢様は起きていた。 「お聞きしたい事があります」 「珍しい事もあるものね。……まあいいわ。今日は特別な日だし、なんでも答えてあげる」 「今日、とある部屋を見つけました」 「へえ?」 クツクツと面白そうに笑う。 お嬢様の事だ。大方私が何を言いたいのかも知っているのだろう。 ならばこれ以上無駄な前振りも必要ない。 「率直に聞きます。一体彼は何者なのですか?」 お嬢様が笑うのを止める。 その澄んだ瞳に移る感情は、私には読み取れない。 「……以前の執事長よ」 「執事長?」 予想外だった。 てっきり客かなにかと思っていたのだが……。 「そして、私が唯一大切にしたい、と心から思った人間でもある」 「……!?」 「ふふっ。やっぱり驚いたわね……。ほら」 私の驚きっぷりが予想通りだったのか、嬉しそうに何かの紙を投げて寄こすお嬢様。 音も無く私の目の前に落ちたそれを拾う。 「……」 それは、一枚の写真だった。 場所は……紅魔館のどこかだろう。 中心には満面の笑みを浮かべる例の彼と、赤い顔で膨れっ面をした、ウェディングドレスを着たお嬢様。お姫様だっこで抱きかかえられている。 横には手作りの粗末なブーケを持った、今とは違う幼い小悪魔と思わしき誰か。 その反対には美鈴と、彼女の頭の上に乗った妹様と、相変わらず本を読んでいるパチュリー様。 そして周囲には私の知らないメイド隊。 ……考えるまでも無い。昔の紅魔館の集合写真だ。 「……これは?」 「昔、小悪魔にせがまれてやった結婚式ごっこよ。まま事みたいなものだったけど、楽しかったわ。彼も、私も、皆も」 「……」 「……あの数年間は幸せだったわ。本当に」 そう月を見ながら微笑むお嬢様の手には、何時の間にかワインボトルと二つのグラス。 「咲夜。少し飲むわ。付き合いなさい」 「……かしこまりました」 私はそれ以上何も聞く事は無かった。聞きたい事はとうに聞いてしまったのだから。 因みに、そのワイン、普段私やお譲様が飲むモノと比べるととてもではないがいいものではなかった。 お嬢様曰く、今の幻想郷では滅多に手に入らない貴重品で、彼が事のほか好んだのだと言う……。 ─────────────────────────────────────────────────────────── ――50年だ。それ以上は待てない。 ――それで十分。あ、お前は偶に来てくれてもいいぞ? ただしあの酒が手に入った時だけな。 あの数日後、私は突然お嬢様に呼び出された。 「咲夜。出るわよ」 「……今日はどちらへ?」 「内緒、よ」 疑問を投げかける私にそう妖しく笑う。 その笑みが激しく気になるが、まあお嬢様の気紛れは今に始まった事でもないので何も言わない。 主の意向にそぐわないメイドなど、完全で瀟洒な従者の名が泣くというものだ。 とりあえず今日は晴れ。日傘を用意しなくては。 「……遅い」 「まあまあ」 門に差し掛かった私達を待っていたのは二つの影。 いつもは図書館に篭りっきりのパチュリー様と小悪魔だった。小悪魔はともかく、珍しい事もあるものだ。 そして何時の間にか、門の周りには知らない妖怪達が十数匹。……いや、私はその顔ぶれを知っている? 「小悪魔、フランは?」 「妹様は……どうしても行けないと」 「……そう」 残念そうに深い溜息をつくお嬢様。 今日出かける所には妹様も関係があるのだろうか? 「じゃ、美鈴。行ってくるわ。後よろしく」 「行ってらっしゃいませ」 珍しくお嬢様が門番に声をかける。私の知る限り、これが初めてじゃないだろうか? その時の門番は、いつものヘタレている彼女と違う、これもやはり私が初めて見る、真面目な表情をしていた。 そして何時の間にか、あんなにいた妖怪達はいなくなっていた。 ――――。 四人は行ってしまった。 私も一緒に行きたくはなかったと言えば嘘になる。 だけど、私には私の仕事がある。そう易々とここを動くわけにはいかない。 「よしよし。行ったな……」 「……」 やっぱり来た。白黒だ。 大方皆が出て行くのを見計らっていたのだろう。 私も随分と舐められたものだ。……いつもの事だし、仕方ないと言えば仕方ないが。 「よう中国。今日も通してもらうぜ」 「……他の日ならいざ知らず、今日は、今日だけは、何があってもここを通すワケにはいかないんですよねー。咲夜さんも行っちゃいましたし」 「はっ! 冗談。こんなチャンスを逃すほど私は人が良くないんでね。そっちの都合なんか知ったこっちゃない」 勿論そんな事は判っている。そんな事で引き返してくれるなら苦労はしない。 そして、彼女を打ち倒す事がそう簡単でない事も。 しかし、今日、お嬢様は私に後の全てを任せた。 ならば、私は持てる全力を超えてでも、お嬢様の信頼に応えなくてはならない――! 「それくらい、こっちも承知の上。だから……」 ――スッ。 「んなっ!?」 私が腕を上げるのと同時に、音も無く魔理沙を囲む私の昔の同僚達。 皆、最後に会った時から何も変わっていない。 今日この日、誰一人欠ける事無く集まってきた事を、私は心から喜ばしく思う。 ――彼は、弱かった。今の紅魔館を束ねる咲夜さんや目の前の白黒、紅白と比べると、彼女達が同じ人間なのか、と疑わしい程に。 ――だから、彼は自身を中心に私達の力を連携によって最大限に発揮し、生かす術を実践した。 ――結果は上々。あの妹様を相手にしてもお嬢様とパチュリー様が到着するまでの数分は持ちこたえられる、という驚異的なものだった。 ――そしてその日から、妹様相手に死者は出なくなった。 ――仕事仲間が誰一人欠ける事の無くなった、という事実に、彼は心から喜んだ。私達も、また同様に。 ――幾度となく繰り返した戦いの果てに手に入れたもの。それは、仲間という名の掛け替えの無い力であり、信頼という絆だった。 「いつも通り頭数揃えて、私に勝てると思ってるのか?」 「いつも通りの、面子なら、無理、でしょうね……」 (こいつ、泣いてる……?) 懐かしく、心地いい空気。 思わず溢れた涙に視界が滲む。 そしてそれに呼応するかのごとく、退屈な日常に色褪せた筈の私の魂が、本来の色を取り戻す。 本来その中心にあるべき彼はもういないけれど。決してあの時には戻れないけど。 彼からもらった仲間への信頼を胸に。力を拳に、弾幕に。私は、皆は、ただ込める。 楽しかった思い出の日々の体現に囲まれて、私はあの時の私に還っていく。 今日の敗北は絶対に許されないのだ。そう。大事な人々の信頼と、私自身の誇りにかけて。 皆と目を合わせる。覚悟と準備は万端。さあ、始めよう。 「……私は紅魔館が門番、紅美鈴!」 「あーあー、派手に口上なんか垂れちゃって」 「美鈴、慣れない事はするもんじゃないわよー」 ……茶化された。にも係わらず、それが心地いいと感じる自分がいる。 彼女達とは、彼を喪って以来会っていないのだから。 もし、彼女達が残っていたら……いや、詮無きことか。 「んじゃ、久々にお仕事と行きますか?」 「狼藉者を追い返す、素敵で野蛮なお仕事をねっ――!」 ――――。 紅魔館から飛ぶ事十数分。 到着したのは小高い丘。そこにあるのは粗末な石が只一つ。 そしてその前には……。 「向日葵?」 「……アイツも来てた? いや、来てるのか」 墓前に咲いた一輪の向日葵を見、感情を込めずに呟くお嬢様。 探ってみれば周囲には一つの気配。あの花の妖怪だ。 彼女ほどの猛者、とうに私達に気付いているだろうに、その場から動こうともしない。 「お嬢様。どうします?」 「どうもしないわ。彼女は彼の一番の友人なんだから。彼女は私の知らない彼を知っている。ふふっ……少し妬けるわね」 ――当たり前、でしょ……。たった一人の……大切な、……友達、……なんだから。 ――……そっか。さんきゅ。ま、皆と仲良くしろよ。無理っぽそうだけどな。 「……」 私はここにきてようやく合点がいった。 この前の彼だ。私が生まれるずっと前に私のポジションにいたという、お嬢様の恋人。 ということは、ここは彼の――。 「やっと気付いたわね、咲夜」 「レミィ。この子、彼の事知ってるの?」 「ええ。最近まで消失してた彼の部屋を見つけたのが咲夜よ」 「……そう。なら話は早いわね。今日は彼がこの世に生を受けた日であり」 「ここは50年前の今日、彼が私を置いて消えて逝った場所」 謳うように言葉を紡ぎながら、お嬢様はあのワインを石にかける。 私の横からは小悪魔の嗚咽。 あーあ、可愛い顔が涙でグチョグチョじゃない。 ――捧げしワインには去りし彼への慕情を。 ――かける言葉には万感の思いを。 「……誕生日、おめでとう」 ─────────────────────────────────────────────────────────── ――夢を見ている。 ――懐かしくて、楽しくて、そして……切ない夢。 さて、今日は此処ね。 湖の畔にある館、人呼んで「紅魔館」。 当主が吸血鬼だかなんだか知らないが、とりあえず気に入らないので虐めに来たのだ。 (誰だか知らないけど門番はザルね。裏からだと余裕じゃない。まあ私なら表でも余裕だけど) とかそんなどうでもいい事を考えていたら、裏玄関から誰かの声が聞こえてきた。 「……! ……!」 なにやら怒鳴っている。 甲高い声が耳にうるさい事この上ない。 (先客かしら?) 慌てて木の上に身を潜める。 って、何で私が隠れる必要があるのよ。今更出て行くつもりも無いけど。 覗く先に映るのは、一匹の氷精と、一人の人間。 「今日こそアタイはアンタ達に勝ってみせるわ!」 「お嬢様は只今お休みの時間ですが」 「だーかーらー! アンタ達だって言ってるでしょ!?」 そう言えば今は昼。確かに吸血鬼の時間ではない。 そんな事を忘れるとは、私も遂にヤキが回ったのだろうか? 「何がなんでも戦うと?」 「勿論! 今日こそギャフンと言わせてやるわ!」 「どうしても?」 「どうしても!」 ヘラヘラと張り付いた愛想笑いを浮かべる男。 ……そのすました顔、気に入らないわね。瞳に感情が無い分、余計に。 「では、ご要望にお応えして、僭越ながら私達がお相手仕ります……皆! 仕事の時間だ!」 ――パチン。 音高く指を鳴らす。それと同時に、何処からともなく十数の影が彼の周囲に現れる。 ……少しは出来るみたいね。勿論私には遠く及ばないけど。 そして気が付けば、その内の一人、赤い、そして長い髪をしたチャイナメイド(?)が氷精を睨んでいる。 他のとは明らかに違うあの服を見るに、彼女がリーダーなのかしら。で、皆の代表として何か言う、と? それにしても彼女、胸……大きいわね。 ――その時の私は、どんな青臭い罵声(例えば、この屋敷とお嬢様は私達が護る、とかそんなの)を浴びせるのかと楽しみにしていたのだが、 そのメイド(後に彼女が門番だと知る)の口から出てきた言葉は、そんな私の予想の遥か斜め上を行くものだった。 ――ぷっ。 「あは、あはははははは! ねえちょっと聞いた? “皆! 仕事の時間だ!”だって! しかも指パッチン! お、お腹いたい!! 死ぬ、これはいろんな意味で死ぬ!!」 「聞いた聞いた! そ、それにしても、隊長の言葉遣い違和感ありすぎ! 聞いてて鳥肌が立っちゃった!」 場は一瞬で爆笑に包まれた。緊張感も何も無い。 きっと今の私は、実に形容しがたい表情をしている事だろう。 しかし、隊長? 彼が? この中で一番弱いであろう、人間の彼が隊長? 「うおい! 折角人がかっこよくキメたっつーのに、お前らのせいで台無しじゃねーか!」 「今更かっこいいもないでしょうに。隊長はむしろヘタレキャラで行きましょうよ。"や、やるのか!?"とか"俺のメイド部隊が全滅だと!?"みたいな」 「ま、私達は隊長のモノじゃありませんがねー」 ……なんだろう、これは。 まさか、私ともあろうものが来る場所を間違えたのだろうか? 「ちょっとアンタ達! アタイをバカにしてるの!?」 「おっと、毎度の事ながら悪いね。どうにも緊張感が無くって」 なーんて軽く現実逃避を始めていたら、氷精が癇癪を起こした。気持ちは判らないでもない。 そして、そんな彼女に苦笑交じりに向き直る彼は、本当に、普通の、人間だった。 「……へぇ」 ――弾幕ごっこが、始まった。 ――彼はひたすらメイド達に指示を出し、自身は決して弾幕は張らない。寧ろ張れないというべきだろうか? ――そして、一際目を引くのは、彼女達メイドのやる気のあるのか無いのか判らない態度だった。 「隊長! 残業手当として今日も夜雀の屋台で奢りヨロシク!」 「あ、じゃあ私は香霖堂で!」 「こっ、の極道メイド共が! 俺の財政状況を知らんわけでもあるまい! 赤字も赤字、まっかっかだぞ! つーかまだ通常勤務だ!」 「またまたぁ! そんなつれない事言っちゃって! でもお優しい○○は結局奢ってくれるんでしょ? だから、好、き、で、す、よ!」 ――ちゅっ そんな事を言いながら、あの最初のチャイナが弾幕をギリギリで避けながら彼に投げキッス。 余裕綽々にも程がある。……あ、氷が頭に当たった。きっと彼女はヘタレね。間違いない。 「あははっ! 美鈴、隊長誘惑してるとお嬢様に怒られちゃうわよ? “いい度胸だ。気に入った! 中国、地下室で妹をFU○Kしてきていいぞ!” とか言われて」 「うっわ、それはイヤ。絶対死ぬ(笑)」 中国……なるほど。言いえて妙ね。 てかメイドがFU○Kとか言うの止めなさいよ。イメージってもんがあるでしょうが、イメージってもんが。 「ば、ばかにすんなー!」 あ、氷精がキレた。 まあ、殆どシカトに近い扱いだったしね。怒りもするか。 ――にやり。 「隙あり! ぽちっとな」 そこに彼が嫌な笑みを浮かべ、屋敷のブロックの一つを押す。 だが、その発動音声はボタンの場合だと私は声を大にして言いたい。隠れている手前言わないが。 ――ガンッ!! 「ジェロニモッ!?」 超高速で氷精の頭に直撃したのは、かなり大きめの金ダライ。 ……ていうかここ、屋外よね。今のどこから降ってきたのかしら? 視線を戻す。氷精はと言えば、あの一撃に見事にKOされていた。まあ、相当な速度だったし無理もないか。 「さーて、今日も完勝、大妖精さん呼ぶか……」 「ちょっと! アタイは……! まだ、負けてないわよ!」 「今日はお終い、また今度な。次はお前がすっごく強くなった時に相手してやるよ。主に美鈴とコイツらが」 「ちょ! 隊長! 次こそは自分だけでやってくださいよ! 門番の美鈴はともかく、私達は仕事があるんですからね!」 「無茶言うな! 俺が出来る事はメイド隊という名のファンネルの操作だけだ! それに仕事があるのは俺だって同じだっつーの!」 「またこの人はワケのわかんない事を!」 意味の無い会話を交わし、笑い合っている。 彼自身にはなんの力もないくせに、彼女達妖怪から慕われていることがよく判る。 ……うん。面白い。少し興味が沸いた。 後で彼の部屋に遊びに行ってみよう。ついでに死なない程度に虐めに……。 ――――。 「……寝ちゃってた、か」 起きるのと同時に伸びをし、目を擦る。 時刻は夕方になろうかという所だろうか。 例の吸血鬼とそのご一行さまは、数分間墓に話しかけたりした後、帰っていった。 で、その後つい日差しが気持ちよくって寝てしまったという所だろう。どうせ風邪なんか引かないので問題ないが。 「ちょっと、聞いてんの? アタイ、ちゃーんと覚えてたわよ? 最後に会った時、強くなったらまた来いって言ったでしょ?」 「……」 そして丁度そこに新たな声と気配。今度は……あの氷精、と大妖精とかいう奴? そういや、夢の中でもそんな事言ってたわね。 結局あれから、彼は死ぬまで毎回同じ事言ってたみたいだけど。 「アタイ、すっごく強くなったんだから! この前なんて、閻魔にだって勝ったのよ! もう最強よね!」 「でね、死神と閻魔にアンタの事聞いたの。でも、二人とも、そんな人間は知らないって。あの世には来てないって……っ!」 「チルノちゃん……」 「っ……! 勝ち逃げ、なんて……、絶対許さないんだから……!」 「チルノちゃん! ……って行っちゃった。じゃあ、○○さん。また、来年も来ますね」 氷精は凄い速度で飛んでいってしまった。そしてすぐさまそれを追いかける大妖精。 それにしても今の言葉を聞くに毎年来てるとか? 律儀ねぇ。 近くに花畑がある関係で、此処には結構な頻度で来てるけど、今初めて知ったわ。 ――胸に抱きし想いに気付けども、貴方は当に消えてしまい。 ――ただ一つの逢瀬が叶いしその場所は、遥か遠き夢の中。 「……なんてね」 感傷に浸るなど私らしくないが、たまにはこういう日があってもいいだろう。 なにせ今日は、この私の友達の誕生日なのだから……。 ――了。 「ちょっと、あんた達……ナマってんじゃないの……? ズタボロじゃない……」 「そういう美鈴だって……体力落ちたんじゃない……? とっくの昔に引退した私たちはともかく、アンタは現役でしょうが……」 「うるっさいわね……門番ってキツイのよ……。一日一食に減ったし……。しかも昔と違って今はサボるとナイフ飛んでくるし……」 「まったく……隊長が今のアンタ見たら、きっと泣いて指差して笑うわよ……? “赤貧の俺から散々集った罰だ! ざまーみろばーか!”とか“俺のありがたみが判ったか!”とか大人気無い事言って……」 「あぁ……それ、凄くわかる……。ありがたみも……」 ――(今度こそ本当に)了。 ─────────────────────────────────────────────────────────── 6スレ目 583 「ふう……。やっと着いた」 俺は目的地に着いたので、そう呟いた。 「……何時見ても大きい屋敷だな」 目的の場所――紅魔館――を見てそう言ってしまう。 「しかし、何で俺なんかを指名したんだろう?」 俺はそう思いながら館に入っていった。 「じゃあ○○、付いて来て」 咲夜さんに部屋まで案内してもらう事になった。 目的の場所まで歩きながら俺は、ポケットに入れておいたブツを見る。 そして思う こんな物持ってきて良かったんだろうか? と。 そう思っていると部屋が見えてきた。 場所は変わって屋敷の一室。 「ところで、なんで俺なんかを呼んだんだ? 他にも友人は居るだろうに」 俺は自分を呼び寄せた元凶である少女――レミリア・スカーレット――にそう聞いた。 「ん? 理由か? 今日は知り合いは皆用事が有るらしいからな、一人暇なお前に相手をしてもらおうと思ってな」 俺が理由を聞くと、かなり自分勝手な事を言ってくれた。 「有り難いと言えば有り難いが、おまえ何か俺を馬鹿にしてないか」 その答えに幾分か呆れながら俺は言う。 「うん? そんな事あるはず無いだろう?」 俺がそう言うとレミリアは、さも可笑しそうに言う。 ……ぜってー面白がってやがる。 この際アレを渡さんでおこうか。 本気でそう思ってしまった。 「じゃあここで。ところでパチュリーさん達も居ないのか?」 俺は一手打ちながら言う。 彼女が皆いないと言ったので、あの人もどこかに行く事が有るのかな? と思ってしまったからだ。 「むう、ここだな。ああ、パチェは魔法使い同士で語り合うらしい。今日に限っては咲夜しか居ないぞ」 レミリアも一手打ちながら答えてくれる 「……。あの人が何処かに行くとはめずらしいねぇ」 まず……。 次の手が思いつかないので少し話を振って時間稼ぎする事にした。 「確かにそうだな、って○○その手には乗らんからな」 しかし彼女は、俺の思惑に勘付き釘を刺してくる。 だが俺は次の手をもう考えている。 「ち、流石にこんな手には乗らないか……」 しかし俺は、自分の思いとは反対の事を言う。 「……まあいい。さっさと打て」 そんな俺をレミリアは疑っているのか、なにやら考えながらも先を促す。 「じゃあこのナイトをここに。しかしここはクリスマスを祝わないのか?」 そう言い、一手打つ。 「……阿呆か貴様は。吸血鬼が、悪魔がキリストの誕生日を祝う訳無かろう」 レミリアはそう言い返しながら、一手打つ。 まあ当たり前の返事だなと俺は思う。 「確かにそうだな。しかし如何でもいい事なんだが、貴様と言うのは普通男からしか言わんぞ」 一つ穴があったのでそこを指摘してやる。 「そうだったか?」 するとレミリアは、一瞬キョトンとした顔になった。 この時の顔は、見た目の年齢に相応しい無邪気なものだ。 中々レアなものが見れたな。 俺がそんな事を思っていると、彼女はそう聞き返してくる。 「ああ、そうだった筈だぞ」 そして俺はそう言ってやった。 「……チェックメイトだ。」 俺は何とかそう告げた。 数十手にも及ぶ勝負の決着がやっと付いた。 「く、これで通算56戦23勝31敗2分けか……」 レミリアは悔しそうにそう言う。 「ん……。そうだな今回は何とか勝てたな」 俺は、咲夜さんに持ってきて貰ったワインを少し口に含みながら言った。 「ん、ん……。ふう、次は負かしてやるからな」 彼女も俺と同じように呑みながら言う。 「ああ、楽しみにしているよ」 そして俺は、少し機嫌よく言った。 「と、そうだ咲夜さん、これ受け取って貰えますか?」 そう言いながら俺は、ポケットから綺麗に包装された小さな箱を一つ取り出し咲夜さんに手渡した。 「私に?」 すると驚いたように聞いてくる。 「はい。何時もお世話になっていますからね」 この人には、よくお世話になっているのでそう言う。 「あ、でもそんな良いものでは無く、ただのペンダントですし……」 「……いいのよ値段なんて。とっても嬉しいわ。ありがとう○○」 俺がそう言うと、咲夜さんは少し微笑んで受け取ってくれた。 「○○、私には何も無いのか?」 するとレミリアが、期待に満ちた目で聞いてくる 俺はやっぱりな、と思う。 咲夜さんに渡せばそう聞いてくると思ってた。 ここで普通に渡しても良いが、どうせなら少しいじめてみようか。 そして俺は実行した。 「ん~。悪魔はクリスマスは祝わないのでは無かったのか?」 俺はレミリアを苛めるように言う。 「た、確かにそう言ったが、一応私もお前の面倒を見てやったりしているぞ」 レミリアは、なんとかそう言い返してくる。 「確かにそうだが、俺はお前の暇つぶしとやらに付き合って色々苦労もしているぞ」 だからそう言い返してやる。 「む……。……そうだなお前には迷惑も掛けてきたしな、私は諦めるか」 すると、レミリアは少しだけ悲しそうに言った。 「じゃあ、そろそろ俺は帰るな」 時間もだいぶ遅くなってきたので、そろそろ帰ることにする。 「……ああ○○、気をつけて帰るんだぞ」 レミリアはまだ悲しそうにしている。 そんなレミリアを一瞥して俺は部屋を出た。 「ちょっと待ちなさい○○」 しばらく歩いていると、咲夜さんが追いかけてきた。 実はここまで予想道理の展開である。 そう思いながら俺は言う。 「咲夜さん? どうかしましたか?」 すると咲夜さんは俺に聞いてくる 「本当にお嬢様には何も無いの?」 と。 だから俺は言った。 「いいえ、ちゃんとありますよ」 すると今度は、別の事を聞いてくる 「なら、なんで渡さないのかしら?」 彼女の質問は尤もなので、俺は理由を言った。 「これがクリスマスプレゼントだからですよ。これって、眠りから覚めた時に有った方が良いと思わないですか?」 俺がそう言うと彼女も理解したようだ。 「つまり、これをレミリアが寝た後に枕元に置いて欲しいんですよ」 そして俺は包装された小さな箱と一枚のカードを手渡す。 「解ったわ。本当なら貴方が置くべきだけど、貴方じゃ気付かれちゃうからね」 そして咲夜さんはレミリアへのプレゼントを預かってくれた。 「じゃあ、頼みましたよ」 俺は最後の確認にそう言う。 「ええ解っているわ」 彼女は心強い返事をしてくれた。 「では良いクリスマスを」 そして俺はそう告げて歩き出す。 「貴方もね」 彼女も俺にそう言い、送り出してくれた。 今年のクリスマスは、彼女達にとって最高の日でありますように。 俺はそう思いながら帰路に着くのだった。 あとがき レミリアを格好良く書きたかった。 しかし俺にはこれが限界だった。 まぁ、そんな事は置いておき、最後に一言。 皆さんよきクリスマスを―― ────────────────────────────────────────────────────── 7スレ目 170 「・・・・ねえ○○」 「ん?どうした?レミリアいつになくしおらしいじゃないか さすがのお前も始めての出産に緊張してるのか?」 「・・・・・・・・・」 (図星かよ・・・まあそれもそうか、初めてだったわけだし・・・ そうなると子どもを生むのも初めてになるよな) 「あーすまん、俺が軽率だった、そりゃ不安にもなるよな でも安心しろ俺が付いてるしなにより紅魔館の皆がいるじゃないか」 「・・・ええ、そうねそれにこのおなかにいる子は○○と私の子ども その事を思うだけで私はこの500年生きててよかったって思うのよ」 「そ、そうかありがとな」 「それはこっちのセリフよ、○○と会えて本当に良かった」 「絶対に幸せにするからなお前もおなかの子も」 「ふふふふ、頑張ってね お と う さ ん」 ────────────────────────────────────────────────────── 7スレ目 518 541 コンコン 「んー?どうぞー開いてるよー」 「お邪魔するわね○○」 「ん?どうしたよレミリア」 ある日の夕方何もせずに夕飯までごろごろしていた俺の所にレミリアが咲夜さんを連れずにやって来た 「あら、恋人の家に来るのに理由なんて要るのかしら?」 「そりゃそうだな、まあどこか適当に座ってくれ、今お茶入れるから 咲夜さんほどじゃないけど」 「期待しないで待ってるわ」 カチャ 「ほい、お待たせ」 「ありがとう、それにしてもどうしたのこの葉、結構いいものじゃない」 「ん?ああ、アリスがなんかやるって言ってんで貰った」 「……そう」 そう言うとレミリアは突然黙り込んでしまった そこまでまずかったんだろうかこの紅茶 と、そうおもったその瞬間 がしっ レミリアは俺の首を掴んで壁にたたきつけた どがっ! 「ぐぅ!?レミ、リ…ア何を?」 ぎりぎり 「……やっぱり駄目ね、貴方の口から他の女の名前が出るだけで私はこんなにも嫉妬してしまう だから、今日この場であなたを私の眷属にするわ」 そう言ってレミリアはおれの首筋に牙を付き立てた ぷつっ レミリアに血を吸われ自分の体が人ならざるものに変質していくのが分かる 「ごめんね○○、ごめんね、それでも私は貴方の事が好きなの」 「気に……する、な」 泣きながら俺に謝罪するレミリアを見ながら俺はそんな言葉しか言えずに意識を手放した 勝手に↑の続きなんぞを書いてみた。 「・・・○○、目が覚めた?」 彼に出来る限り微笑みながら私は問いかけた。 「ああ、まだ体がちょっとだるいけど・・・問題ないよ。」 「そう、良かった。」 しばしの沈黙。 「・・・・・・俺は、もう人間じゃないんだよな。」 「・・・・・・」 「俺はレミリアと同じ吸血鬼になったんだよな。」 「ええ。」 私の返事に彼は苦笑いを浮かべた。 そして彼はまた真剣な顔つきに戻るとこう言った。 「レミリアは、後悔してないのか?」 「えっ?」 「レミリアはこれから俺と長い年月を過ごすことになる。 本当に俺を選んで後悔はしてないのか?」 彼は何を言っているのだろう。 何故彼は私が吸血をしたことを責めないのだろうか。 「あなたは私に血を吸われたことについて何も思わないの?」 「思うって・・・ああ、血を座れるのはちょっと痛かったよ。 出来れば次からは勘弁してほしいな。」 「そうじゃないっ!!」 私は思いっきり立ち上がり叫んだ。 「なんであなたは私を責めないの!?なんであなたは恐れを感じていないの!? なんであなたは・・・!」 私の心配をしているの・・・? 「レミリア・・・。」 「私はあなたの了承も得ずに勝手に血を吸った。勝手にあなたを自分の物にした。 しかもただの嫉妬で!あなたが他の女の名前を出しただけで!!」 「私は・・・、私は自分一人の意思であなたの運命を変えてしまった。 500年生きていても、結局見た目と同じ、幼稚な考えしか持てない最悪な女・・・いえ、子供よ。」 再び沈黙が流れた。 彼は何も言わず、私を見ている。 「・・・そうだな、俺はレミリアを許すわけにはいかない。」 「・・・・・・。」 「レミリアが悪い、って思ってるなら一つだけ俺の願いを聞いてくれ。」 「・・・何?」 「お前の命が尽きるまでずっと隣にいさせてくれ。この願いを聞いてくれるなら俺はお前を許す。」 そう言って彼は優しい笑みを浮かべた。 私は思わず彼の胸に飛び込んだ。 「私からも・・・、私からもお願い。ずっと私の隣にいて。」 「ああ、わかった。」 そう言って彼は私を抱きしめた。 ───────────────────────────────────────────────────────────
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レミリア8 11スレ目 351 それは、いきなりやってきた。 何ともなしに紅魔館の廊下を歩いていると。 「さくや~」 奥の方から、ふわんふわんな声が聞こえてきた。 いや、もうほんとふわんふわん。 「さくや~、さくや~」 声はどんどん大きくなる。どうやら俺の方へと来ているようだ。 誰が来ているのかは分かっている。 いつもはその溢れんばかりのカリスマを持ってしてこの紅く塗りたくった館の主を務める。永遠に幼き紅い月――レミリア・スカーレット。 この館のメイド長を務める十六夜咲夜さんとは互いに全幅の信頼を寄せている。 何より、彼女は吸血鬼である。紅い満月の時だと凄く調子が良いらしい。 その時に一度遭遇してしたことがあり、その時は生きている心地がしなかったのをよく覚えている。 それほど凄い。 しかし、今回のレミリアは一味違う。いや、だいぶ違う。っていうかほぼ別人。 いつものカリスマはどこへやら、その外見年齢相応の女の子へと変化してしまっている。 凶悪な程の幼さと可愛さを持つ吸血鬼――れみりゃ・すかーれっと。 同じ存在ではあるが、まるで別人のようなので、なぜかこう呼ばれているらしい。 ちなみに、レミリアがこのれみりゃになってしまう事を「れみりゃ化」と言うらしい。 何故かは、分からない。 メイドさんたちはれみりゃに会っただけで、可愛さのあまり鼻血を噴出して気絶。 咲夜さんに至っては鼻血を垂らしながら世話をしている事もあるらしい。 この紅魔館は、その鼻血によって紅くなっていった――そういう一説もあるらしく、相当な出血量である事が窺える。 「――あ、○○」 「ん?」 いつの間にか、れみりゃが俺の目の前にいた。 俺を見上げ、頭に?を出しながら首を傾げている。 彼女の後ろを見ると、メイドが全員が倒れていた。 「ねぇねぇ、さくや、しらない?」 「咲夜さん? 呼べばすぐに来るんじゃないかな?」 「よんでもきてくれないの。でもね、さくや、きっとどこかにいるの」 話してみると、普通の女の子だ。いつもの威厳が感じられない。 母を探している女の子みたいだ。向こうではよく見る光景だったけど、まさかここでも見れるとは。 咲夜さんは母親か。じゃあ父親は誰だって話になるが、今はそんな事どうだっていい。 と、服の裾を引っ張られた。れみりゃの方に倒れそうになるのを、慌てて堪える。 なんだよ、と言いかけてれみりゃの方を見ると、穢れの無い純真無垢な瞳が俺を捉えた。 「○○。いっしょにさくやさがして?」 「…………」 「○○?」 反応が無いのを怪訝に思ったのか、首を傾げられた。 れみりゃに限らず、いつもの出来事。 レミリアの時だって、咲夜さんがいない時に一緒に探して欲しい、と頼まれる時がある。半強制的にだけど。 だから、変わらないのだ。いつもとは。余裕があるときは冗談めかして断ったりするものだが。 だけど、これはやばい。断れない。 っていうか、何だ、メイドさんたちがこっち見てるのよ。鼻から血垂らしながら見てるのよ。 "断ったら殺す"ってオーラが滅茶苦茶出ている。冗談すら言える空気じゃない。 「……い、いいよ。一緒に、咲夜さんを探そうか」 「!! うんっ!」 俺が頷いた瞬間、その顔に満面の笑みが宿る。 そんなに嬉しかったのか。いつもの事なのに。 いこ、と言いながら手を握ってきた。 それだけで断らなくて良かったと思えた。 言っておくが、俺はロリコンじゃない。 「ねぇ、○○」 「ん、何?」 「さくやってね、すごいの」 「へぇ、どんな風に?」 あぁ、またこの話か。もう何度目だろう。このパターン。 ほんと、大好きだな。 で、話題の我らがメイド長、咲夜さんはどこにいるんだろう。探し回っても見当たらない。 真っ先に部屋のドア叩いたけど、返事無かったんだよな。 「○○、つかれた」 「……ん、じゃあどっかで休むか?」 「…………」 れみりゃは何も言わずに、俺の方をじーっと見つめてきた。 その瞳には、なんの感情も篭もっていない。ただ、見つめてくるだけだ。 それがかえって怖い。 なんか、失言してしまったんじゃないかと思ってしまう。 いや、今の言葉に間違いなんて、何一つ無いはずだ。 女の子が疲れたから、休むことを提案する。 実にベストアンサーではないか。もっと自信を持っていこう。 自分に自信を取り戻した所で、れみりゃの密着。 俺の足にくっついてきたかと思うと。 「……おんぶ」 「……へ?」 「おんぶして、○○」 上には上があった。俺の回答は間違ってはいない。しかし、正解でもなかった。 しかし、果たしてこのベストアンサーを自分から言ったらどうなるか。 どう考えても変態認定である。 「○○、おんぶ……」 だからと言って、言わないままでいたら、トップには立てない。 つまり、変態という不名誉な称号をもらう覚悟でこれを言うか、それとも言わずにトップの座を誰かに明け渡すか。 「○○……ぅー」 しかし、ここで逆転の発想。ここからは俺のやり方ではあるが、ベストアンサーの一つランクを下げた言葉を相手にかける。 相手はそれを良いな、と思いつつも、ここまで言ってくれる人ならきっと私がやって欲しい事言っても大丈夫! と思わせる。 完璧だ。ある意味紳士ではないか。 っていうか、何か主旨間違ってないか。まぁいいか。 「ぅー!」 れみりゃが目の前にいると思ったら突進してきた。 軽さの為か、後ろに倒れることも無く、だっこの形となってその状態は維持される。 目の前で、悪魔の羽がぱたぱたとせわしなく動いている。 これは怒っているのかもしれない。 「ごめんごめん、おんぶだっけ」 「もうこのままでいい」 どうやら俺が思考している間に、れみりゃはご機嫌ななめに。 何とか挽回しなきゃ、な。 とりあえず、頭でも撫でておく。 「ん……」 れみりゃがさらに擦り寄ってくる。 効果覿面なのかもしれない。 しばらく、そうしながら咲夜さんを探していると、れみりゃが突然口を開いた。 「○○……」 「ん?」 「だいすき」 「……ありがとう」 れみりゃの突然の告白に戸惑うことなく、不思議と穏やかな気持ちで言えた。 きっと、れみりゃの持つ別のカリスマなのだろう、と勝手に納得する事にする。 未だに見つからない咲夜さんを探していると、今度はその理由を話し始めた。 「○○、ちゃんとかまってくれるし、やさしいもん……」 「……ここの人たちの方が優しいよ」 「そんなことないもん、○○のほうがやさしいもん」 ムキになって俺を褒めてくれるれみりゃ。 かまってくれるの意味は、他の人たちは忙しくて相手をしてやれないだけなのだろう。 俺はここに居候気味で何もしていない。正直、迷惑以外の何者でも無いと思っている。 だからこそ、れみりゃの純粋なその言葉に涙が出そうになる。 「あはは、多分あれだよ。俺はみんなより弱いから、その分優しくできるのかもね」 「○○はよわいの?」 「よわいよ。れみりゃなんかよりもずっと」 この間、チルノと遭遇して数秒で意識吹っ飛んだしな。彼女は十分強いよ、俺の中では。 あれを軽々と打ち返せる人たちはおかしい。もう、なんていうかみんな最強だよ、俺の中では。 「じゃあ、れみりゃがまもってあげる」 「え?」 「れみりゃが○○のことまもってあげる」 「そっかそっか。……ありがとう」 お礼のつもりで、頭を撫でてあげる。 小さいことかもしれないけど、それが俺に出来る精一杯のお礼だった。 もうどのくらい歩いたか分からない。俺の足もそろそろ限界に近づいたとき、救世主の声が聞こえた。 『お嬢様~! どこですか、お嬢様~?』 「あ、さくやのこえ」 「やっとか……」 れみりゃが気付いたので、降ろしてあげる。 声から察するに、向こうも探し歩いていたのかもしれない。入れ違いの可能性が凄く高い。 れみりゃが咲夜さんの所へと行こうとしているのを止めて、ふと思いついた妙案をれみりゃに端的に教える。 あまり意味はないので、深く突っ込まれたらどうしようもないが、そこは流石れみりゃ。快く首を縦に振ってくれた。 「いいか、れみりゃ。俺が合図したら行くんだぞ」 「うんっ!」 咲夜さんの声が少しずつ大きくなる。目を閉じて、声の大きさから距離をある程度計算する。 よし、良いだろう。 「れみりゃ、いいよ。でも、次の合図で走るんだ」 「うんっ!」 第一段階が展開。 陰に隠れているれみりゃを咲夜さんの目に止まる様にする。 「さくや~」 「お嬢様っ!? あぁ、どこに行っていらっしゃ――」 れみりゃを見つけて、咲夜さんが走り寄る足音が聞こえる。 時間を止める事はしないらしい。これならいける! 「今だ! れみりゃGO!」 「さくや、だいすき~!」 ヒュン、という音と共にその位置かられみりゃが消えたのを確認して、陰からチラりと顔を出す。 咲夜さんの上半身にしがみ付いたれみりゃを確認。これで最後だ。 チュッ れみりゃが咲夜さんの頬に口付ける。 「――――」 一瞬の間の後、メイド長は本物の幸せを手にしたような顔で、鼻から豪雨となるほど血を噴出し、天へと召された。 だから、言ったじゃないか。特に意味はないって。 敢えて言うなら、この紅魔館をもっと紅に染めたかったこと、かな。 「○○」 数日後、レミリアが俺の部屋に来た。 横にはもちろん、咲夜さんがいる。 「――レミリアか。珍しいな、俺の部屋に来るなんて」 「えぇ、暇だから、貴方と一緒にお茶でも飲みたかったのよ」 「それは……光栄な事だな」 ベッドに寝転がっていた俺は、慌てて起き上がりながらも、口では冷静を装う。 やはり、その姿は滑稽だったのか、レミリアにはクスクスと笑われてしまった。 「やっぱり面白い。来て正解だったわ」 「それは……光栄な事だ……な?」 たまに、レミリアから褒められているのか貶されているのか分からない言葉が出てくる。 きっと褒められているのだろうと、前向きに考えるようにしてはいるが、どうしても首を傾げざるを得ない。 そんな中、お茶会の用意は既に完了されていた。 流石はメイド長。仕事の早さで言ったら、誰も勝てる者はいない。 そして、俺たちに一度頭を下げると、部屋から出て行った。 「……二人だけでお茶会か。寂しいな」 「静かな方が、良いじゃない。そっちの方がお茶の香りも楽しめるというものよ」 「確かに、そうかもしれない。でもさ、だったらいつものように一人で――」 「いつも一人じゃさすがに飽きるのよ。だから、今回は貴方の所へ来てあげたのよ」 「……そいつはどうも」 「それじゃ、始めましょう。まずは乾杯から」 「いや、それは違うだろ」 こうして小さな小さなお茶会は開かれた。 始まる寸前のあの時、俺の返しに笑ったレミリア。 その時の表情に、吸血鬼のような残酷さは無く。 年相応の少女の笑みだった。 ─────────────────────────────────────────────────────────── 11スレ目 100 用があって昼間にしか紅魔館に来ない人間○○ ○○を気に入ってるお嬢様はいつも「就寝時間」を過ぎても起きていようとする で、ある日テーブルで話をしている時に眠気が限界に来て、机にほっぺをつけて寝てしまう 普段の威厳を保とうとする雰囲気など無かったかのように幸せそうな寝顔をしている そんな姿に○○は思わず微笑んでしまう …それからしばらくして○○は出来るだけ夕方に紅魔館に行くようになりましたとさ ─────────────────────────────────────────────────────────── 11スレ目 310 フ「えへへ、○○あったかーい・・・・・」 ○「まったく、フランは甘えん坊だなぁ・・・・」 フ「別にいいでしょ? こうしてると気持ちいいんだもん」 ○「いや、一応俺ってば君の姉の恋人なんだがねぇ・・・・・」 フ「未来のお兄ちゃんに甘えてるだけなんだから、気にしない気にしない♪」 レ「気にしなさい、というよりも今すぐ○○から離れなさいフラン!」 フ「あ、お姉様」 ○「ようレミリア、お邪魔してるぞ」 レ「○○はよく来てくれたわね、フランはどっか行きなさい」 フ「えー、やだ」 レ「・・・・・・」 ○「まあまあ、そんな妹を邪険にすることもないだろ」 レ「あなたもなに無抵抗にされるがままになってるのよ!!」 ○「だって脆弱な人間さまは強大な吸血鬼さまに勝てるわけないだろー?」 フ「そうだよねー♪」 レ「ああもう、○○は私のモノなの!フランはさっさと離れなさい!!」 フ「お姉様ってば、未来のお兄ちゃんに甘えるくらいいいでしょー?」 ○「未来の『お兄ちゃん』、なんて素晴らしい響きだ・・・・・」 レ「○○に甘えていいのは私だけなのよ! ○○も何に感動してるのよ!!」 フ「むう、いいもんお姉様のいぢわる、お姉様のいない時に甘えるからいいもん(ボソッ」 レ「ハァ、ハァ・・・・やっと行ったわね・・・・?」 ○「随分お疲れのようだなレミリア、ちゃんと寝てるのか?」 レ「・・・・・・誰のせいだと思ってるのよ?」 ○「(無視)ああ、レミリアは今日も可愛いなぁ・・・・」 レ「そ、そんなんじゃ誤魔化されないんだからね!!(////)」 ○「レミリア・・・・・・・」 レ「あ・・・・○○・・・・・」 ─────────────────────────────────────────────────────────── 11スレ目 396 負けたら何でも言う事聞く賭けに負けたレミリア様。 欲望丸出しで○○が「一日専属メイドになれ」と命令し しぶしぶ従いメイド服を着用するレミリア様てのを最近バイト中に妄想してばかりで困る ────────────────────────────────────────────────────────── 11スレ目 426 ○「今日はクリスマスイブか」 レ「明日はクリスマスね」 ○「年に一度とは言え、サンタの大仕事だな」 レ「フランにちゃんとプレゼント置いていってくれるかしらね」 ○「おや、レミリアはいらないのか?」 レ「な……っ! い、いるわけないでしょ!? 私だってもう子供じゃないのよ」 ○「フランが貰えるんだったら、レミリアが貰ってもいいんじゃないか?」 レ「いいわけないでしょう? 何度も言わせないで、私はもう子供じゃないの」 ○「はいはい、そう言う事にしておくよ」 レ「……そういう○○はどうなの? 何か、欲しい物はないの?」 ○「ん……俺は特に無いな。今でも充分だしな」 レ「今……?」 ○「レミリアといるだけで幸せなのに、これ以上何を望めと?」 レ「! ……ぅー、○○のバカ」 ○「で、もう一度聞くけど、何か欲しいものは?」 レ「……血が欲しい」 ○「血っておま……物騒だな」 レ「し、仕方ないでしょう!? 他に思いつかなかったんだから……」 ○「は、はは……貰えるといいな、B型の血」 レ「……ぅー」 咲「で、私のところに来たわけね?」 ○「お願いします。あの二人のサンタになってやってください」 咲「安心なさい、貴方に言われなくてもやるわ」 レミリアは「(○○の)血が欲しい」と言った訳だが、どうやら伝わらなかったようだ ─────────────────────────────────────────────────────────── 11スレ目 493 「ね、ねぇ○○?聖夜って……吸血鬼には関係ないものよね?」 「え?……まぁ関係ないと言えば関係ないですが」 「……そうよね」 ……う~んそのまま答えただけなのに何故かレミリア様は気を落としてしまったぞ。 聖夜か……たしか幻想郷にもクリスマスあるんだよな。 ……ん?クリスマス?クリスマス……ってまさかな。 「あの……レミリア様?」 「ん?な、何かしら?」 「間違っていたら申し訳ないのですが……聖夜は恋人同士で過ごす日ですよね?もしかしてそれが関係し」 「してないしてないしてない!」 僕の言葉を遮って顔を赤くしながら首を振るレミリア様。 可愛いですけど、それじゃバレバレですよ? でも嬉しいな……そこまで考えてくれてたなんて。 「レミリア様……」 「ふぁ!?……○○?」 いきなり僕が後ろから抱き締めるとレミリア様が驚いたような声を出して縮こまった。 ふふ、怯えるレミリア様も可愛い。 「……吸血鬼が聖夜を祝ったって良いじゃないですか。そんなことに縛られるなんてレミリア様らしくないですよ?」 「…………」 僕の言葉をしっかり噛み締めるように聞いているレミリア様。 でも僕は間違ったことを言ってるつもりはない。 「僕も吸血鬼ですけど……祝いましょう?一緒に」 「……えぇ○○」 僕に体を預け、首を上げて見つめるレミリア様。 その顔はとても可愛くて……僕はそっとその額に口付けをした……。 結局紅魔館で聖夜を祝うのをどこで嗅ぎ付けたのか、魔理沙が現れ。 そのまま次々と皆さん現れると、紅魔館で宴会の流れになった。 始めにレミリア様が望んだものではなかったかもしれないけど……これはこれで良い聖夜だったと僕は思う。 ただレミリア様に一言だけ……。 レミリア様……メリークリスマス。 ─────────────────────────────────────────────────────────── 12スレ目 504 うpろだ840 妖怪たちがうごめく闇夜の時間。 私はいつものように気ままな散歩に出かけた。 風が頬をなで、景色は次々と移ろってゆく。 その途中で、平原に何かが立っているのが見えた。 普段ならそんなものは気にも留めないだろう。 だが、そのときの私はなぜかそれに興味を抱いた。 後になって思えば、私はそいつから不思議な運命を感じ取っていたのだろうと思う。 「こんばんわ、今日もいい夜ね」 そんな言葉を投げかけ、そいつの前に降り立つ。 それは、見た感じ4~5歳であろう人間の子供だった。 彼の服は幻想郷のものとは大きく違い、彼が外から来た人間であるのは明白であった。 今までにも外から来た人間には何度か会ったことがあった。 ただ、そいつらは大抵、私の翼を見て恐れおののき、逃げるか襲いかかってくるかのどちらかだった。 しかし、その子供はそのどちらでもなかった。 私の向けた視線を真っ向から受け止めていた。 その目には何の光も宿っておらず、顔からはあらゆる表情が消えていた。 いや、まるでそんなものは元から持ち合わせていなかったかのようだ。 おもしろい人間だ。 よくよく見れば、彼の服はところどころほつれており、体には見える部分だけでもかなりのあざがあった。 この少年はどれほどの闇を味わったのだろうか。 私は口の端がつりあがるのを抑えることができなかった。 「坊や、私と一緒に来ない?」 自然とそんな言葉を口にしていた。 彼は無表情でうなずいた。 と、不意に意識が反転する。 「レミリア姉さん、こんなところで寝てたら体に毒だぞ」 目の前に無愛想な顔が現れる。 その顔は先ほどの少年と似ていて、けれど全く違う顔だった。 ああ、さっきのは夢か。 ようやく、思考が澄み渡ってきた。 「○○、咲夜はどこかしら?」 「咲夜姉さんは香霖堂へ出かけてる」 「そう」 彼の顔を見つめてみる。 顔立ちはそこそこ、最も無愛想な表情が全てを台無しにしている感はあるが。 さらに彼の瞳をのぞいてみる。 その目には、はっきりと光がやどっており、彼は今確かにここにいるのだと私の頭へ訴えかける。 「どうしたんだ、姉さん?」 「何でもないわ」 そっけなく言い、明後日の方へ向く。 時間はこうも人を変えるものなのか。 私は心の内でつい一人ごちる。 かつては何の色も見せなかった瞳が、今ではまるで虹のように色鮮やかだ。 これもここで色々な人々に囲まれて育ったせいか。 そういえば昔、誰が彼を最初に笑わせられるか、なんて賭けをしていた気がする。 誰が勝ったかは覚えていないが。 いや、変わったのは私もか。 かつての私は彼がどれほど歪に成長するかを楽しみにしていたのだから……。 しかし、私の予想は外れた。 彼は誰よりも真っ直ぐに、誰よりも馬鹿正直に育った。 そしていつしか、私の大切な弟になり、この紅魔館の一員となった。 本当に変わるものだ。 今では私はこの状況に幸せすら感じているのだから。 「○○、一つ聞いてもいいかしら?」 彼の方に向き直る。 「何だ?」 答える彼は相変わらずの無愛想。 しかし、私は知っている。 彼は私の自慢の弟で、誰よりも優しいことを。 「あなたは今、幸せかしら?」 彼の瞳をまっすぐ見つめる。 「ああ、幸せだ」 その顔はさっきと変わらなかったが、どこか朱がさしたように見える。 「俺はこの館もここに住む人たちもみんな大好きだからな」 続けて彼は語る。 「美鈴姉さんはよく昼寝して、咲夜姉さんに怒られてるけど誰よりも仕事に誇りを持ってる。 小悪魔姉さんはドジでおっちょこちょいだけど、いざってときはすっごく頼りになる。 パチュリー姉さんはいっつも引きこもってるけど、色んな話を聞かせてくれる。 咲夜姉さんは一見厳しい人に思えるけど、それは全部俺を思ってのこと。 フラン姉さんは怖く見られてるけど、実はとっても優しい。 他にもここに住んでる人たちには、皆それぞれいいところがあるって知ってる」 一旦、息を吸う。 「そして何よりレミリア姉さんは俺に居場所と家族をくれた」 彼もまた私の瞳をまっすぐ見つめる。 その顔はうっすらとだが、微笑んでいるように見えた。 「俺は色んな人たちのおかげでここにいる。だから俺は幸せだって言える」 そう言う彼の姿はどこか誇らしげだった。 「そう。それは良かったわ」 私もつい微笑みながら答える。 かつて彼と初めて会ったとき、私はこの運命を感じ取っていたのだろう。 彼が私の大切な家族となることを。 そして、私がこの満ち足りた感情を手に入れることを。 今なら言える。 私はこの世の誰よりも幸せだってことを。 ─────────────────────────────────────────────────────────── 11スレ目 990 『レミリア、今日は俺の淹れた紅茶を飲まないか』 「貴方が淹れたの?珍しい」 『稀少品もちゃんと入ってるぞ。世界に2つとない代物だ』 「それは気になるわね。何を入れたのかしら?」 『お前へのありったけの愛、だよ』 「ぶーーっ!!?」 ─────────────────────────────────────────────────────────── 12スレ目 966 うpろだ921 「咲夜、居る?」 「お嬢様? どうなさいました、厨房などに来て」 「少し、ね」 どうも歯切れの悪い返答に、咲夜は首を傾げる。 「○○はいないでしょうね?」 「いませんよ。ああ、明日はバレンタインでしたね。チョコを作られるのですね?」 「声が大きいわよ」 「大丈夫です、○○さんなら図書館で読書か蔵書整理していますから」 主の微かな動揺を微笑ましく思いながら、咲夜はそう切り返した。 ○○。紅魔館の客分にして、レミリアの眷族。 元は外から落ちてきた只人の青年に過ぎなかった。 博麗神社にしばし世話になっていたこの青年を、あろうことかレミリアが気に入ってしまったのだ。 何に惹かれたのかは言語化し難いところのものだろう。 敢えて言うならば、レミリアが吸血鬼と知りながらも、どこか飄々としたというか暢気というか、そういった態度が崩れなかったから、かもしれない。 一方青年の方でもレミリアに惹かれたのか、少しずつ紅魔館に来る回数が多くなり――いつしか、公然の仲となっていた。 いつだったか、いろいろと事件があった後にレミリアの眷族になると宣言。 それからしばらくは騒動になったが、とりあえず丸く収まって、今に至る。 少し普通とは違う、中途半端――はっきり言って弱い吸血鬼ではあるが。 ちなみに○○自体は背が高いくらいで、外見については特に取り立てて言うこともなく。 (まあ、人は中身ってことかしら。妙にのんびりしてるけれど) と、咲夜はそんなことを思ってみる。いい加減失礼なのだが、本人が別に構わないという様子なのでついつい好き勝手に言ってしまう。 (それにしても、お嬢様にこんな表情させるなんてね) 罪作りな人、と胸中で微笑する。咲夜とて、○○を気に入ってないわけではないのだ。 そうでもなければ、大事なお嬢様の相手として認めるわけがない。 「咲夜?」 「いえ、少し考え事を。では作りましょうか」 簡単にトリュフでいいですね? と問うと、レミリアは意外なほど素直に頷いた。 「……○○が菓子作りが巧いのが腹立つのよね」 作りながら、レミリアはぽつりと呟いた。 「妖精メイド達にもたまに作ってやってるでしょう?」 「嫉妬ですか?」 「まさか、何でそんなことしなきゃいけないのよ」 声と反対に、表情が咲夜の言葉を肯定している。 「それでも、一番よく出来たものはお嬢様に持って行ってますよ」 「そうなの?」 「ええ。嬉しそうですね」 「そんなことないわ」 気配と表情の両方を隠せていないまま、レミリアは再び口調だけで否定した。 「あら、レミィ、珍しいわね」 「パチェこそ……って、魔理沙も一緒なのね」 「私はおまけか?」 「おまけでしょう」 あっさり会話を切って、パチュリーはレミリアの手元をのぞきこむ。 「ああ、バレンタインね」 「いいでしょ、別に」 「ほー、○○にやるのか」 「うるさい」 絡んでくる魔法使い二人をあしらう間にも、トリュフは順調に出来上がっていく。 「後は冷やしておいたらいいですわ。お疲れ様です」 「ん、ありがとう、咲夜。料理って大変なのね」 「でも、出来上がると達成感もあるでしょう?」 「……そうかもね」 「私はたまに失敗するが」 「会話を台無しにするな」 どこまでも傍若無人な魔理沙に突っ込むが、当の本人はどこ吹く風。 「ところでレミリア、知ってるか?」 「知らないわよ、魔理沙の与汰話なんて」 「そんなこと言ってていいのか? バレンタインチョコの渡し方なんだが……」 数分後、○○に一両日は厨房に近付かないよう厳命するよう咲夜に告げたレミリアは自室に戻って行った。 「……さっきの嘘でしょう?」 「ああもちろんだ」 「あっさり認めるわね貴女も」 もう伝えて来たらしい咲夜が呆れた声を上げる。 「まさか本当には……しそうか?」 「するわね」 「しますね」 「なら教えてやれよ」 自分のことを遠い棚の上に放り投げて魔理沙が呆れた。 バレンタイン当日。○○は自室で借りてきた本をパラパラめくっていた。 「厨房に入室禁止、か。僕何かやったかなあ」 料理が趣味の青年は何すると言うこともなく、だらだらと時間を過ごしていた。厨房は主に彼のテリトリーなのだ。 「無闇と掃除とかやってると、妖精メイド達が怖がるしなあ」 中途半端とは言え吸血鬼。まあ前から出入りしてたので大分慣れてはくれてるようだが。 そして立場が客分というのもまた微妙。本来彼は、館内の仕事をする必要性がないのである。 それは逆に、レミリアにとって彼の順位が高いことを意味してもいるのだが。 「○○、いる?」 「いますよー」 ベッドにだらしなく寝転がっていた○○は、ひょいと起き上がって扉を開けた。 そこには最愛の主の姿。思わず、頬が緩む。昨日あまり構ってもらえなかっただけになおさら。 「どうしました?」 「今日は何の日か知っているでしょう?」 少し考えて、ああ、と頷く。 「バレンタインでしたか。何も作ってなくてごめんなさい」 「……なんで○○が私に作るのよ」 「女性から男性というのはこの国独特の形ですよ。お菓子というのも。でもどうせだから作ってたんですよね」 「……誰か女性に?」 一瞬不機嫌になったレミリアに、○○は首を傾げる。 「うーん……みんなでチョコケーキパーティとかやってましたからねえ」 「……それってバレンタインなの?」 「それにかこつけて騒いでたって感じでしょうか」 のんびりと微笑う姿に、レミリアは一つ息をつく。とりあえず、誰か特定の女性に、ということでなくてほっとしているようだった。 「って、今はそうじゃなくて。貴方と話してるとどうも話がずれていくわね……」 「すみません」 謝ってきたが、この青年はどこまで理解しているのだろうかと、そういう表情をレミリアは浮かべていた。 ふと、○○はレミリアの持っている箱に興味を移す。それに、レミリアも気がついたようだった。 「ああ、これ? 貴方に、よ」 「僕に?」 「Happy Valentine、とでも言うのかしらね」 そして、彼の部屋にするりと入ってくる。ふと見ると、後ろに咲夜が控えていた。 「すみません、二人とも立たせっ放しで」 「いいのいいの。咲夜」 「はい」 ○○とレミリアが椅子に座る間に、紅茶を二人分淹れて、咲夜は部屋を出て行く。出て行った瞬間は見えなかった。 「開けていいですか」 「いいわよ」 頷いて開けて、中の綺麗なトリュフに少し感動を覚えてみる。美味しそうだ。しかも手作りみたいで。 「レミリアさんが?」 「ええ、そうよ。感謝なさい」 「はい、ありがとうございます」 嬉しくなって微笑むと、レミリアの白い頬が少し紅くなった。ふいと顔を逸らした後、あ、と呟く。 「待って」 「え?」 食べようとした○○の手からチョコを奪い取る。 「レミリアさん?」 「ええと、確か……」 レミリアは小さく呟くと、○○の側まで来て膝の上に乗り、トリュフを自分の口に咥える。 そして、目を閉じて彼の方を見上げてきた。 (え、と。これは) 何をしろ、と言われているのかはわかる。よくわかる。でも咄嗟に反応できない。というか出来るか。 す、とレミリアの眼が開く。早くしろ、と視線が言っている。言っている、が。 (それは、反則……) 恥ずかしいのか、顔を紅くしていて、かつ眼を潤ませている。自分の膝の上で。無意識にやっているとしたら、本当に恐ろしい。 「で、では、いただきます」 理性が持たなくなる前に、○○はレミリアのチョコを頂くことにした。その口唇と一緒に。 「ん……あ……」 「……御馳走様です。ん、美味しいですよ」 口唇まで存分に味わって、○○はそう評した。そして、ん、と気が付く。 「何か入れました?」 「ああ、私の血を少し」 「なるほど、それは余計に美味しいはずですね」 「……真正面から言われると恥ずかしいわね」 顔を紅くして眼を逸らすレミリアは可愛くて、思わず微笑んでしまう。 「まだ、もらっていいですか?」 「ええ、いくらでも」 再び咥えたレミリアを、抱き寄せるようにしてチョコを頂く。 今年のチョコは、かなり甘いものになりそうだ。 「ところで、どうしてこんなことを?」 「え? 魔理沙がこうして渡すものだって言ってたけど」 「…………信じたんですね。可愛かったし、美味しかったから僕としては大満足なんですけれど」 「……? …………!」 ─────────────────────────────────────────────────────────── 12スレ目 968 うpろだ923 「咲夜、○○は部屋にいる?」 「いけませんよ」 紅魔館当主である私の問いに、 忠実なメイド長からはかみ合わない答が返ってきた。 「何を言っているのかしら」 「また○○の血をお吸いになるのでしょう? 近頃多すぎますよお嬢様」 外から流れてきたのを気まぐれで拾った○○は、 冴えない男だと言われながらもその実好意的に、 紅魔館の住民として受け入れられている。 が、そんなことはどうでもいい。 ふと気が向いて吸ってみた○○の血は 私にとって非常に美味だった。 「……偏った食生活はお身体に障りますわ。 ○○の血を吸うのでしたら、今日のおやつは抜きですからね」 そう言って、咲夜は部屋を出て行った。 ―やめろと言われてやめられる味ではない。 だが、時には臣下の顔を立ててやることも、 カリスマを保つためには必要だ。 ……決して、おやつ抜きが嫌なわけではない。 「そうだわ」 チョコレートを食べ過ぎると、鼻血が出ると聞いたことがある。 折りしも今日はバレンタインデーだ。 『○○、チョコレートをやろう』 『ありがとうございます、レミリア様。 ……すみません、鼻血が』 『情けないわね。 仕方ない。その血、私に捧げなさい』 ……完璧だ。 吸血するのではなく、「やむをえず」○○の血を口にする。 咲夜にも文句は言わせない。 「○○、入るわよ」 ドアを開け、中に入る。 簡素な部屋だ。 ちょうど○○は部屋にいて、ベッドに腰掛けて本を読んでいた。 「あ、レミリア様。どうなさいました?」 「日頃私と紅魔館のためによく働いているお前を 労ってやろうと思ってね。これをあげるわ」 パチェの実験室でこっそり作ってきた 巨大なハート型のチョコを取り出す。 「これは……バレンタインの?」 ○○は、予想以上に喜んでいるようだった。 「ありがとうございます……大事に少しずつ食べます」 私は慌てた。少しずつ食べられては意味がない。 「今食べなさい」 「え?……全部、ですか?」 「そうよ。私の言うことが聞けないというの?」 「いえ、そのようなことは」 ○○は端からチョコレートを食べ始めた。 ハート型の1/4ほどがなくなった。 ○○は、まだ一向に鼻血を出す気配がない。 「……まだか」 「……急いで食べた方がよろしいですか?」 「そういう意味ではない!」 ついに私は痺れを切らした。 「ええい、まだ鼻血を出さないのか!」 ○○はぽかんと口を開けていたが、 やがて食べかけのチョコをベッドの脇にあったテーブルの上に置いた。 居住まいを正し、口の端のチョコを拭うと 落ち着き払っていった。 「レミリア様。それは迷信です」 「……何?」 「ですから、チョコレートと鼻血に因果関係はありません。 全くの俗説です」 頬が赤く染まる。……これでは、私はただの⑨ではないか。 「……○○。お前今、私を見下げていただろう」 「いいえ!決してそんな」 「うるさい!!」 乱暴に、○○をベッドに押し倒す。 「○○。私は、私を恐れる人間の血しか飲まないわ。 自らを恐れる人間の儚い命を吸うことで、 私達吸血鬼は永遠に君臨する夜の王でいられるのよ」 ○○が私を愚か者として侮る。 私を恐れなくなる。 そうなれば、私は○○の血を飲むわけにはいかなくなる。 「だから、○○」 至上の美味を失うことになるという、それ以上に。 「例え私が、全てを失ったとしても」 もはや血を吸う相手たりえなくなった○○との 繋がりがなくなってしまうことを考えると、 何故だかひどく怖くなった。 だから、 「―お前は、お前だけは、ずっと私を恐れ続けろ」 私は、いつもより力を込めて○○の首筋に牙を立てた。 勢いよく○○の血を吸い取ったが、 例によって、あまりたくさんは飲めない。 だが、紅く、熱く、甘いそれは私の焦燥を確実に癒していった。 「……レミリア、様」 ○○の腕が、背中に回される。 急に血を失ったせいか、弱々しい力の腕を 私はなぜか振り払う気になれなかった。 「ご心配には、及びません。 初めてお会いしたときからずっと、 この命が尽きたとしても」 かすかに、○○は微笑んだ。 「私はレミリア様を畏れ、敬い ……心から、お慕い申し上げます」 私はベッドから降り、○○に背を向けた。 「……そうか」 せいぜい威厳を保ったつもりだったが、 安堵と喜びは隠せなかったと思う。 「さて。私は部屋に戻るわ」 当初の目的は一応達成できたし、 俗説でなかったとしてもこれ以上チョコを 無理に食べさせる理由はない。 「残りはせいぜい大事に食べなさい。 ああ、来月には三倍返しを忘れないようにね」 からかい半分で言ったのだが、 ○○は面白いくらい困惑した表情を見せた。 「三倍、ですか… …私には差し上げられるようなものもありませんし、 普段の三倍血を吸っていただくぐらいしか……」 その答えに、私は思わず笑ってしまった。 「○○……そんなに血を吸ったら、 私は貴方を眷属に加えなければならなくなるわよ?」 「!!……す、すみません。 出過ぎたことを」 顔を真っ赤にしてうろたえる○○。 だが私は、それも悪くないと思い始めていた。 「そうね。私への畏敬の念を抱いたまま、 一方で私の伴侶として恥ずかしくないところまで 力をつけねばならないのだもの。 たったの一ヶ月でなんて、思い上がりも甚だしいわ」 「……レミリア様、それは」 「あまり私を待たせないように、精進することね」 ドアを開け、部屋を出る。 「……はい!」 後ろで○○が、力いっぱい返事をするのが聞こえた。 「さてお嬢様。何かおっしゃることはございますか?」 「……咲夜」 ドアの外には咲夜が立っていた。 当初の予定では押し切れるはずだったが、 結局普段どおりに血を吸ってしまったので 何も言い返せない。 「お約束どおり、お嬢様の分のおやつは パチュリー様と妹様にお分けしますね」 「ちょ、咲夜待ちなさい!」 歩いていく咲夜を追いかける。 「……ご心配なさらずとも、 ○○だけと言わず、私も最後まで お嬢様の側にお仕えいたしますわ」 咲夜は立ち止まると、そんなことを言ってきた。 「……ずいぶんしっかりと部屋の中の話を 聞いていたものね、咲夜?」 嬉しいことを言ってくれるが、 全く油断のならないメイドだ。 「差し当たり、○○を鍛えなければなりませんね」 「ええ、よろしく頼むわ。 ……それにしても本当にしっかり聞いてるわね」 今なら何となくわかるが、 ○○の血が美味だったのは、 私への恐れだけでなく、思慕の気持ちが 流れていたからなのだと思う。 私が○○の血を吸いたくなったのも、 どこかで彼に惹かれていたからなのだろう。 同族同士の愛情表現として互いの血を吸い合う分には、 吸血鬼の威厳は問題にならない。 いつになるかわからないが、○○には 早く美味しい人間から 美味しい旦那様に昇格してもらいたいものだ。 ───────────────────────────────────────────────────────────
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あなたは今まで食べてきたパンの枚数を覚えてるの? レミリア・スカーレット 性別 職業 弱点 耐性 特性 女 魔術師 水、神聖 大地 物理攻撃を25%の確率で回避 LV50時ステータスデータ(未ドーピング) (詳しくはキャラ別能力早見表へ) MHP MMP 攻撃力 防御力 精神力 敏捷 400 400 200 170 300 400 装備 (詳しくはアイテム一覧へ) 部位 名称 性能 説明 鎧 普段着 防+10,物理攻撃回避アップ 帽子に合わせたピンクの普段着。寝間着じゃないよ? 兜 ナイトキャップ 防+10 いわゆるZUN帽。ドアノブのような見た目をしている 習得技 『スペカ』(詳しくは全特技一覧へ) レベルアップもしくは固定イベントで習得 技名 習得Lv 消費MP 効果 属性 単/全 備考 弾幕 2 10 攻撃 -- 全体 防御無視 頭突き 2 10 攻撃 -- 単体 よろめきの追加効果 吸血 2 50 攻撃 -- 単体 HP吸収 スピア・ザ・グングニル 2 100 攻撃 3倍 単体 防御無視 紅符「不夜城レッド」 2 100 攻撃 魔2倍 全体 防御無視 番外編メンバーでは一番高い敏捷性を持つ。何気に攻撃力も標準程度にある。HPは魔術師らしく低め。 頭突きでシンと同じように敵の足止めが出来るほか、単体攻撃のスピア・ザ・グングニルと全体攻撃の紅符「不夜城レッド」が強力。 レミリアの成長に伴いその威力は上がっていく。 MP消費が激しいので、デニッシュの残量に注意。 水属性を弱点に持つので、隊長の水竜剣であっさり沈む。一方大地耐性を持ち、隊長の大地斬やキングベヒんもスの地ならしのダメージを全く受けない。ダメージを受けないので地ならしの敏捷性低下も受けず、キングベヒんもス相手にかなり優位に立ちまわることが出来る。 アイテム使用で習得 技名 アイテム 消費MP 効果 属性 単/全 備考 光天使ブックス! 光天使ブックス 30 攻撃 神聖 単体 防御無視、爆笑の追加効果 ティロ・フィナーレ テンガロン紳士のハット 0 攻撃 単体 混乱の追加効果 ミクルビーム ジュラルコンタクト 28 攻撃 魔 全体 秘孔治療 水影心の書・兵 38 治療 -- 単体 麻痺、束縛の治療 破れた破壊の書 ニュークリアⅢ 97 攻撃 全体 防御無視 かめはめ波 亀仙流の極意書 69 攻撃 3倍 単体 防御無視 邪気眼 中二眼 19 補助 単体 敵を麻痺させる ショットガンアイス アイスショットガン 20 攻撃 冷気 単体 凍結の追加効果 ハンマー状態 ハンマー 120 攻撃 3倍 単体 防御無視 ウィッチタイム アンブラの痴女の書 50 補助 -- 全体 敵全体を減速させる 死者蘇生 死者蘇生 20 復活 単体 味方を蘇生させる マグロ マグロ 45 回復 単体 HP中回復 魔法再生 魔法再生 250 回復 単体 MP200回復 リザレクション 鳳凰座の青銅聖衣 60 回復 自分 HP全回復・戦闘不能を除く全状態を治療 キャラクター概要 東方Projectのキャラクター。初出は東方紅魔郷6面(最終面)ボス。それ以降の複数の作品にも登場。 運命を操る程度の能力。種族は吸血鬼。 二つ名は「永遠に紅い幼き月」。 東方紅魔郷の舞台、紅魔館の主で、約500年以上の歳月を生きてきた吸血鬼の少女。 フランドール・スカーレットという5歳下の妹がいる。 吸血鬼としては少食で、人間から多量の血が吸えない。また、吸い切れない血液をこぼして服を真っ赤に染めるため「スカーレットデビル(紅い悪魔)」と呼ばれている。 また、幻想郷では億単位の年齢である八意永琳や(推定)170万歳以上の因幡てゐを始めとし1000歳や500歳を軽く超える妖怪たちがザラに居るため、500歳を数える彼女はお子様扱いされることもある。 呼び名としてはレミリアが一般的。 身内では友人のパチュリー・ノーレッジからはレミィと愛称で呼ばれるほか、部下で館のメイド長十六夜咲夜、同じく部下で館の門番を勤める紅美鈴からはお嬢様と呼ばれている。 妹のフランドール・スカーレットからは「お姉様」と呼ばれているが、陰で「あいつ」呼ばわりされることもある。 東方紅魔郷の異変である「紅霧異変」の原因。 永夜抄エンディングではロケットを製造して月へ行くことを目論んでおり、文花帖ではそのための材料を咲夜に集めさせようとしていたことが明らかになった。 このときは製造に至らなかったが、儚月抄では八雲紫から八雲藍を通して月の都へ忍び込む計画を持ち出されたことで「月」への憧れが再燃。この提案には同調しなかったもののこれとは別に自力で月の都に向かうことを計画し、咲夜にロケットに関する資料を集めさせ、パチュリーにはロケット本体を製造させた。 紅魔郷6面初登場時、その赤い月をバックにしたステージ演出と魅力的な台詞回しで高い人気を獲得した。だが、それ以降再登場する度に幼い性格を露見してしまうことがあり、そのカリスマ性の急暴落ぶりは俗に「カリスマブレイク」と呼ばれる。 ただし彼女のカリスマは本人の人格ではなく吸血鬼という種族に対する畏怖の面が強いため、その意味ではカリスマを失うことにはならない。 眼にも止まらぬスピード、岩をも砕くパワー、思い通り悪魔を操る魔法力と言った反則的な身体能力を持ち、小手先のテクニックを無視する。 日光に弱くても、肉体も非常に頑丈に出来ており、蝙蝠一匹分でも残れば、いつでも再生可能である。 運命を操る程度の能力とのことだが、文花帖によれば"周りにいると数奇な運命を辿るようになり、一声掛けられただけで、そこを境に生活が大きく変化することもある"と言い、珍しいものに出会う率が高くなるらしい。 怪我をして倒れていた者を紅魔館の誰かが助けたことがあったらしいが、この場合は"のたれ死ぬ筈の運命を、別の運命に変えられた可能性もある"とされている(変えられた運命次第では、人妖になってしまう事もあるという)。 このように、「運命」などという実体のない不確定要素を任されたためか、この能力を自力で行使できない可能性が高い。 ニコニコストーリーでは22話で初登場。 シンに率いられ、黒咲、ホル・ホースとともにアレックス達の救出に向かう。 番外編にも登場。シンのクラスメイトであり、夜のパトロールにシン、宗介を誘う。 この事がきっかけとなり、シン、レミリア、宗介はジョーカーとの戦いに身を投じる事になる。 そして何度もピンチに陥りながらも3人はギリギリ生還した。 これも運命を操る能力のなせる技か。 エンディングでは博麗神社で開かれた宴に参加。 マクシームを紅魔館の執事に迎え入れており、宴にも連れてきている。 当のマクシームは幻想郷の強者との手合わせの方に胸を躍らせていたが。 主なニコニコ動画出演作品 東方燃曲メドレー 【前半戦】 レミリアのテーマ曲「亡き王女のためのセプテット」 れみりあうーってなんなんだー?(繰り返し可) カリスマ溢れるおぜうさまはこんなにも月が紅くてついれみ☆りあ☆うーしちゃうの 基本AA ,ヘ/L──- 、 Lニ)r_」=== イ ,ヘ、i ノノλノハノヘ ,' `(ハリ ゚ ヮ゚ノi) ', .i 〈(つ,i!と) i vヘγk´_/___i,ゝヘノ `゙r_,ィ_ァ゙´ 「'T ー-- 、_ ,. -――‐- 、_ _ _/ l \ \ゝ、 , </ // / ――ヽ彡≠=辷=- 、 `ヽ , </ / | / { 彳ゝ-'´ ̄ ̄`'ー--'\ヽ ,ハ , < ./ / l \ ,-<ノ. / /l / | .l ヽ l ヽ\ l'´ / / \_ ' / l / /_ |、 } |_ | / ヽy } `'; / / (、 / , l l イテ _l`ヽ/イテ_ _lヽl lゝ / /`, / ¨{ / l .| i ヒソ ヒソ i // |ヘ/ / ∨ , -‐'´ ̄∧|ヽ ヽ| { ' / / ,.-、 / //  ̄l l、 | l ヽ、 - ,./ ./´ ` i ̄`ヽ、// |、ヽ、 |/l / }‐`> - <-l/l }''´ i'`\ \-'--、 `ヽ、ニ∧l /ヽ、\ // /'i /--'´ >`ヽ ヽ , - 、 / ∨!、 ヽ,二/ /ノ / i' __ / ̄⌒´ `' `´{ l^_, ヽ/ }/ ̄'〈 |´ `'´ 'ゞ-‐''¨´,、_ノ /l /_,ノ ,. -‐'´/ヽ_,.</、_____,/-l=ゝ  ̄ ̄ヽ /´ / /ヽ,-、⊥_T'ソ \ / / / \ / l \ / / / \ヽ l i ヽ / / / ` l. l / / l l、 / / /f } / / __ /`ヽ/Tソ. / /辷┬Tゞ⊥ソ_/lヽ、 ,. - 、__ /ヾTf≠ソ
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no +信仰 コスト 戦闘力 HP df 労働 知識 探索 特殊能力 010u -10 050000 008000 090 10 2 7 5 カリスマ コスト5万の攻撃型ユニット カリスマは襲撃時の信仰獲得が大幅に増加する能力 (具体的に言うと、レミリアの攻撃で獲得できる信仰が通常キャラの10倍) 高い戦闘力とカリスマで相手の信仰を奪いつくすのが主な役割 ただし、信仰-10がある事に注意しないとせっかく奪っても減ってしまうので注意が必要 サポートは強力な物が多いが、紅魔館絡み+霊夢の物しか無く、独立宣言を使うデッキ等とはあまり相性が良くない さらに必殺:紅い悪魔の姉妹喧嘩は高威力だが、信仰を奪えなくなってしまい カリスマ能力が無意味になってしまう等扱いも難しい物が多い 悪魔の一撃は相手の守りを貫通するだけでなく、直撃時に信仰を全て奪い取ることが可能 相手の場を上手くガラ空きに出来れば一発逆転も夢ではない ちなみに相手キャラを倒せなくても戦闘力8000のままですら160000もの信仰を奪える ヴァナのメタルにも有効だが、召喚獣やマトンなどが居るとそちらに流れてしまいがちなのが苦しい 仮にユニオンに大ダメージを与えたとしても奪える信仰は0なのだ 紅魔デッキを作る場合、咲夜と共にメンバーの中心に位置するのでぜひ入れておきたい所 ちなみにサポートが使えなくても十分に強く、能力も強力なので襲撃デッキにはただ入れるだけでも役に立つ 実際のところ最後に悪魔の一撃と共にこのカードを出し、あっさり逆転して試合終了ということも多い。 敵に回した場合分かっていても防げないことも多いので、対策必須な一枚。風祝の実質無料化で更に危険度は増した。 相手が無独立デッキならば何時レミリアが出てきてもおかしくないと肝に命じておこう。 攻撃 弱 紅符「スカーレットシュート」 単体 戦闘力×0.6 1回 中 天罰「スターオブダビデ」 全体 戦闘力×0.25 1回 強 紅符「不夜城レッド」 単体* 戦闘力×0.25 6回 必殺 悪魔「レミリアストレッチ」** 単体 戦闘力×1.0 1回 *ターゲットは一体に集中 **相手の防御力、鉄壁、回避を無視。直撃で信仰全取り 関連霊撃 113m ふたりは夜を止める 10→5 次の襲撃が3ターンバトルになる 459m 永遠に幼き紅い月 20(専用) 戦闘時の戦闘力2倍 関連サポートカード 124s 運命はレイレミ 霊夢×レミリア 霊夢に『カリスマ』 150s 紅い悪魔の友人P レミリア×パチュリー 攻撃力アップ カリスマ強化 155s レミ咲がティータイム レミリア×咲夜 毎日がティータイム 156s メイドinスカーレッツ レミリア×フラン×咲夜 信仰+50% 264s 完璧で瀟洒な従者 レミリア×咲夜 咲夜の戦闘力はレミリアの半分 283s お茶請けはレミチル レミリア×チルノ ティータイム強化 286s 東方ボスラッシュ レミ幽々輝夜神奈映姫 絆ブレイカー 157s 紅い悪魔の姉妹喧嘩 必殺:レミリア×フラン 507s 悪魔の一撃 必殺 レミリア ガード不能 252S さよなら人類 独立宣言:脱霊魔咲早妖 キャラ制限ボーナスLv1 241s 紅魔郷は魂の原風景 独立宣言:紅魔郷オンリー 無駄無駄 243s 永夜抄は月下の杯 独立宣言:永夜抄オンリー ダブルボム 248s 黄昏は神々の開拓地 独立宣言:非想天則オンリー 初期戦闘力二倍 249s 文花帖はブン屋の意地 独立宣言:文花帖オンリー 文とはたてに『根性』 310S ♪亡き王女の為のセプテット レミリアのテーマ 鉄壁のカリスマガード 関連異変 紅い悪魔のティータイム(レミ戦闘力+10000) 特別な入手方法 異変「威厳奪還ナイトメア」(H)を解決
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[部分編集] 名前 種族 性別 備考 レミリア 吸血鬼 ♀ MMとしての才能を持つモンスターで主人公元々できない夫のモンスターだったが祠から出てきてすぐ神父に預けられるマスターを見返す?為に星降りの祭りで優勝を目指す ニーソックス 戦国武将 ♀ 斬撃騎手。味方の気合いを上げることに優れている。はらぺこ剣士 もみジジ 剣豪 ♂ 回避斬撃。とにかく斬ればいい。妹のさとりとは仲が悪い マリア・ロゼ 機械 ♀ 外道。酒好き。アリエッティが苦手 とんねるず 学生 ♀ ノリと勢いでスキルが進化する漫才コンビ。片方だけ百合 ぬぅ 塩ナメクジ大クトゥルフ魔王 ♀ 悪戯っ子。耐性が謎。一応はちよ父と同じらしい 千場ロッテ 神(魔女) ♀ 神の魔法少女。性格がスイッチする。叩けば直る モニカ 魔法使い ♀ 魔法使い(物理)。善人で悪女で人とモンスターの配合推進派 ほむら 魔法少女 ♀ 敵の能力値上昇を吸収したり、敵の魔法を使えたりする。ウェヒヒ 黒猫 学生 ♀ 闇を得意とする魔法使い。神出鬼没で自由気まま。ゲーム好き ワイバーン ストライダー ♂ 気力によって追加ダメージ。恥ずかしがり屋 立花ギン 学生 ♀ 配合値詐欺。回避斬撃スキル破壊。マトモのようでマトモではない 百式 機械 ♂ 回復しつつも攻撃力をあげるMS。真面目で普通 セスタス ヒーロー ♂ 火特化のチンピラ。子供には優しいが、基本的には容赦ない 緋色 機械 ♂ 自虐的で自爆家。火力があり、カウンターに優れる トゥーサン 学生 ♀ 拒絶の強欲を持つ。ダメージを受けるとMPが回復する 奏 学生 ♀ 除外を戦闘不能にしたり、蘇生不可を治療したり、特殊な回復キャラ ゼロスーツ 魔族 ♂ 闇魔法特化。ゼロとは何の関係もない パンツァー 学生 ♀ 牧場用モンスター。父の命により男装している。0枠 カミーユ 整備 ♂ 牧場用モンスター。機械改造マニア。こんなこともあろうかと アキオ 妖精 ♂ 牧場用モンスター。覚醒補助。カオスの権化。増えたり減ったりする ジャックランタン 魔女 ♀ 牧場用モンスター。絶対の魔女。どう見ても戦闘用だけど牧場用 國生陽菜 秘書 ♀ 牧場用モンスター。商売系 黄 情報屋 ♂ 牧場用モンスター。偵察系。敵の牧場を調査できる 森近霖之助 店主 ♂ 牧場用モンスター。鑑定系 千葉紀梨乃 学生 ♀ 牧場用モンスター。特訓系 現在の牧場枠は29枠です。あと5枠分のモンスターが捕まえられます。
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レミリア11 新ろだ232 暖炉の火がパチパチと音を立てる、紅魔館の大広間。 「クリスマスの予定?」 クリスマスの数日前、夕食に呼ばれて来ていた僕の質問に、レミリアさんは目を丸くした。 何も予定がないなら一緒にどこかへ、と思い、思い切って聞いてみたのだが。 「何を言ってるの、クリスマスは我が家で家族と過ごすものでしょう。 私の場合は、紅魔館で咲夜やパチェと」 がっくりと肩を落とした僕に、レミリアさんは楽しそうに笑いながら言葉を続ける。 「だから○○、貴方もイブからいらっしゃい。私の大切な想い人だもの、家族も同然よ」 「……レミィったら、またずいぶん見せつけてくれるわね」 二人きりでいたいという気持ちよりも、それだけ受け入れてもらえていることの嬉しさが勝った。 「まあ、どこぞの大工の誕生日を祝う義理もないけれどね。季節の祭りとして楽しむには悪くないわ」 不敵に微笑むその顔は、まさしく悪魔だ。 美しく、威厳に満ちた、幼い悪魔。僕は彼女に畏敬の念を感じるとともに、すっかり惹きつけられている。 「ところでお姉さま、今年もサンタさん来てくれるかな?」 フランちゃんがわくわくしてしかたないといった顔でレミリアさんに尋ねる。 「そうね、きっと来てくれるわ。フランはもう手紙は書いたの?」 「うん、お姉さまは?」 ああ、お姉さんしてるなあ。僕はいつごろまでサンタクロースを信じていただろうか。 「ええ、私も書いたわ。咲夜、メイド達には手紙を書かせたかしら?」 「はい、既に回収してありますわ」 「それは何よりね。当主の不手際でサンタさんに来てもらえないメイドがいては紅魔館の沽券に関わるもの。 ……ところで咲夜、私の手紙読んでないでしょうね?」 「読んでませんとも。ちゃんと届けておきますから、ご安心ください」 ……何だか違和感が。 サンタについて話しているレミリアさんの雰囲気は、 フランちゃんに気付かせないように、という感じではない。 それにしては目がきらきらしている。 「○○は人間だから……もうサンタさんが来てくれる歳ではないかしら?」 ふと我に返ったようにこちらを見たレミリアさんが問いかけてくる。 どう答えたものかと思案する僕に、咲夜さんがそっと目配せした。 お茶を濁すような答えしか思い浮かばなかったけれど、慌てて口を開く。 「……そうですね、さすがに僕はもう」 「残念ね。生きた年月だけなら私の方がずっと上なのだけれど」 心から気の毒そうに、レミリアさんが言った。 「サンタクロースって幻想入りしてたんですか」 「そんなわけないでしょう」 一蹴された。まあ、そうだよな。 「……咲夜がここへ来てしばらく経った頃だったかしらね、レミィがサンタについて知ったのは」 帰り際に寄った図書館で、僕は咲夜さんとパチュリーさんに話を聞いていた。 「『私のところには来たことがない』と仰ったお嬢様があんまり悲しそうだったから、 『きっと手紙を出してなかったからですよ、今からでも出してみては』って言ってしまって」 「私もつい『レミィは吸血鬼としてはまだ幼いんだから大丈夫じゃないの?』って」 「私やパチュリー様、美鈴はもうサンタが来ないぐらい大きくなったから、ということで納得していただいたのだけれど」 「メイドさん達の分は用意することになったわけですか」 さっきの会話を思い出し、合いの手を入れる。 「そう。妖精メイド達もなんだかんだで信じてはいるようだから、緘口令を敷く必要はないけど…… お嬢様と妹様と、住み込みのメイド山ほどのプレゼント、毎年眠ったところを見計らって、時間を止めて配っているわ」 「……お疲れ様です」 外の世界にいて、まだ小さかった頃、僕の両親もこんな苦労をしたのだろうか。 「それでね、○○。貴方にはクリスマス特別任務を与えるわ」 パチュリーさんが意を決したように口を開く。 どうも愉快犯的なところがある気もするけれど、 ちゃんとあれこれ動いているあたり、友達思いなのだなと思う。 「特別任務、ですか」 「咲夜の苦労を少しでも軽減するために、それと私からもレミィにプレゼント、かしらね」 「無理に付き添ってくれなくてもいいのよ○○」 「いえ、僕もサンタに会ったことがないので、ここで待ってれば会えるかな、と」 イブの夜。僕はレミリアさんの部屋にいた。 吸血鬼であるレミリアさんにとっては、普段ならこれからが活発に動く時間帯だ。 だがサンタというのは寝ている子のところに夜プレゼントを置いていくものだ、と聞いているらしく、 ふかふかした冬用のパジャマを着たレミリアさんは、既にベッドに入っている。 とはいえ、普段起きている時間になかなか寝付けるものではない。 去年までは眠れるまで咲夜さんが付き添っていたそうだが、それではなかなかプレゼントを配ることができない。 どのみち時間を止めるとはいえ、余裕を持ってプレゼントを配れるように、今年は僕がレミリアさんに付き添うことになったのだ。 「それに……」 「?」 「二人っきりで過ごせるのも、ちょっといいかなと思って」 「……そうね」 後者については本心からの気持ちだ。 寝室に二人でいるからといって、別に何をするわけでもない。 ベッドサイドに腰掛けて、布団の中のレミリアさんと他愛もない話をしながら、レミリアさんが眠れるのを待つだけだ。 ベッドの支柱を見ると、ずいぶん大きな靴下がぶら下げてある。いったい何をお願いしたんだろう。 「じゃあ、私が眠っている間にサンタさんが来たら、よくお礼を言っておいてちょうだい。 フランやメイドたちの分も含めて、毎年苦労をかけていると思うから」 「わかりました、無事会えたら伝えておきます」 咲夜さんに、になるが、後でちゃんと伝えておくことにしよう。 「ねえ○○……」 「なんですか」 そろそろ眠気が差してきたらしく、小さくあくびをしながらレミリアさんが言う。 「今すぐそうなってくれ、というわけではないけれど…… いつか私がサンタさんからプレゼントをもらえないくらいまで大きくなって…… その時も、貴方は私の側にいてくれるかしら?」 その言葉の意味するところをしっかりと理解した上で、肯く。 何しろ五百歳で今の姿なのだ。 ただの人間のままなら、レミリアさんが成長する頃には僕はもうこの世にいないだろう。 「許してもらえるのなら、ずっと、ずっと側にいたいです」 ただの人間をやめてでも。ただの人間として生き、死んでいくことがどんなに尊ばれていても。 「……そう」 レミリアさんは満足そうに笑うと、布団の中から優しく手を差し出した。 「私が眠るまで、手を握っていてくれるかしら」 差し出された手を、両手でそっと包み込む。 目を閉じたレミリアさんは、しばらくして寝息を立て始めた。 ふと我に返る。窓のない部屋なので朝日が差し込んでくるわけではないが、 おそらくは朝だ。どうやら僕も寝てしまったらしい。 レミリアさんはまだ眠っているらしく、静かな寝息が聞こえてくる。 傍らの靴下には結構な大きさのプレゼント箱が入っている。 咲夜さん、いい仕事してますね。 「んー……○○、サンタさんは?」 「……すみません、僕も寝てしまいました」 「そう……残念ね」 「はい、でもプレゼントはちゃんと届いてるみたいですよ」 その言葉を聞いて靴下に目をやったレミリアさんの表情は、ぱっと輝いた。 「開けてみたらどうですか?」 「そうね……ああ、ちゃんと頼んだとおりのものだわ」 「日傘、ですか?」 箱から出てきたのは、日傘だった。普段外出の時に使っているものよりも幾分大きい。 「ええ。昼間に貴方と外に出る時に、少し大きめの日傘があるといいかと思って。 ほら、その……相合傘、とか」 頬を染めてこちらを上目遣いに見るレミリアさんを見て、何だか胸が熱くなるのを感じる。 と、いけない、渡し忘れるところだった。 「あの……これ、僕からです」 小さな箱を取り出す。サンタクロースにはかなわないけれど、せっかくクリスマスなのだから。 「……開けてもいいかしら」 「どうぞ、ささやかなものですが」 笑みを浮かべながら、レミリアさんは箱の中身を取り出した。 「これは……ブローチね」 香霖堂で綺麗な紅い石を見つけたので、つてを頼って細工してもらったブローチ。 価値、とかはわからないけれど、それでも何かプレゼントを贈りたかった。 「ありがとう、大切にするわ。 ……ところで○○、ベッドの下に袋が置いてあるから取り出してくれる?」 「はい、これですね……よいしょ、と」 何か色々と入っているらしいその白い袋はずいぶんと大きく、まるでサンタクロースが背負っているような…… 「咲夜達にはもうサンタさんが来ないから。代わりに当主の私からプレゼントをあげるのよ。 今年は貴方にも手伝ってもらおうと思って」 ベッドから降りたレミリアさんは、ドアの方に向かった。 袋を担いで後に続く。 「咲夜に、パチェと小悪魔に、美鈴に……」 指折り数えていたレミリアさんは、不意に大輪の花のような笑顔で振り向いた。 「○○、ちゃんと貴方の分もあるからね」 「……ありがとうございます」 「さあ、出発しましょう」 幻想郷に来て初めてのクリスマスの朝。 愛しいサンタクロースに付き従い、プレゼントを配りに行くのはなかなか幸せな気持ちだった。 ─────────────────────────────────────────────────────────── れみりあといっしょ 或いは『夢見る少女じゃいられない』(新ろだ239) ふと。 手に触れた冷たい感触に、少年は目を覚ます。 いつもと同じ暗いばかりの夢から目覚めても、そこはやはり闇。ただ違うのは、窓から差し込む半月の飛沫に包まれた、柔らかい闇だった。 自分の左手があるはずの方向へ、胡乱な意識のまま頭を巡らせる。 飛び込んできたのは、白磁の肌に、蒼白の髪、そして爛と輝く、紅玉の瞳。 「……お嬢様、どうかしたんですか」 視界に結ばれた見知った少女の像に、少年は声をかけた。 少女は──レミリア・スカーレットは何も言わず、彼の手の平を自分の頬に宛がっていた。 レミリアの体温は人のそれより遥かに低く、だが冬の夜気よりは幾許か優しい。 「──夢を」 うっすらと開けた目を夢見るように泳がせながら、レミリアは言う。 「夢を、見たの」 今ここにいるレミリアを、少年は知らない。 少年にとってレミリア・スカーレットという少女は──少女の姿をした吸血鬼は、傲岸不遜で高潔で、しかしどこか子供じみた仕草を見せる、そういう人物だった。 けれども。今の彼女は、孤高なる狼の王というよりも、今すぐにでも霧になって消えてしまいそうに弱々しく見える。 「お前が死ぬ夢だったわ。お前はまるで眠っているかのように死んでいたの。 腐ることも枯れることもなく、ただ真っ白な部屋の中で真っ白なシルクの上に横たわっていた。 そこには私とお前しかいなくて、私はお前に薔薇を捧げた。真っ赤な真っ赤な血の色をした薔薇を捧げた。 けれどもお前ときたら、まるで冬の月のように真っ白な肌をして、目を覚まそうとはしなかった。 とてもおかしな話。そこでは、私とお前は同じ温度をしていたのに、私だけが動いていて、お前は死んでしまっていたの」 歌うようなレミリアに、少年は返す言葉を持たなかった。 それは、夢語りをするレミリアの姿が、彼の知るレミリアからあまりにかけ離れていたからだった。 「お嬢様……」 そう言葉を搾り出しても、続く言葉が出てこない。 何より、どう言葉をかけて良いのかも、まだ幼い彼には分からなかった。 怖い夢を見ることくらい、誰にだってあることだろう。ただそれは、彼の中のレミリア・スカーレットと、どうしても結びつかない。 悪夢ゆえに、こうして夜中に人の部屋を訪れることも。 吸血鬼である彼女が、少年が死ぬことに恐怖するという、それ自体にも。 「どうして、ここに?」 それが少年が出せた問いだった。 少年は、レミリアの『私物』として紅魔館にいる。 記憶も何もかもを喪っていて、湖畔に浮かんでいたところを拾われ、とても珍しい血液型の持ち主として、レミリアの舌を満足させるためにいる。 拾われてから、つい昨日、一年が経った。 その時間の中で彼が知ったレミリア・スカーレットという人物は、少なくとも、人前で弱音を吐くような性格ではなかったと思う。 レミリアもまたそれを自覚しているのか、くすくすと笑った。 「そうね、どうかしているわ。お前程度死んだところで、私の何が変わるというわけでもないのに」 少年は、この幼い吸血鬼のモノだ。その事実は変わらない。 それは両者が正しく認識している。普通の人間なら到底受け入れられる関係ではないが、生憎と少年には何もない。 産んでくれた母親も、十と少しの歳月を過ごした環境もあるはずだが、それらは全て彼の中から喪われた。 だから少年にとって、自分と同じ背丈のこの真白い吸血鬼こそが、世界の中心だった。 一年間生きてきて、色んなことを学び、それでもなお。 ここがまともな人間の住む場所ではないと知って、それでもなお。 どうしてかと言えば、それはきっと──とても簡単な、一つの理由。 「でもね、夢を見て、目覚めて──どうしても、お前の顔を見たくなった。 お前がまだ生きていることを確かめたかった。 ついでに、この喉の渇きを癒そうと思って、ね?」 ツゥと伸ばされた手が、少年の寝巻きのボタンを弾き、首筋を露出させる。 そこには二つの小さな傷痕が残っている。レミリアが少年の血を飲むときに、いつも牙を突き立てる場所だった。 「ああ、でも、どうしたことかしら」 傷痕を、ゆっくりと、優しく──まるで愛でるように、レミリアは愛撫した。 「今はもう、お前の味が、全然美味しそうだとは思えないの」 そう口にする吸血鬼は、笑っていながら泣いていて、喜びながら悔やんでいて、その全てを押し殺すように、表情を歪めた。 何にかは分からないけれど、苦しんでいるのだと、少年は思った。 だからどうにかして、それを取り除いてやりたいと思った。 「うまく、言えないと思いますけど、いいですか?」 「良いわ、言いなさい」 許可を得て、はい、と頷いてから、 「あの、僕は──咲夜さんもですけど──人間だから、きっとそのうち死んじゃうと思うんです」 「……そうね」 「それは仕方のないことで……えーっと、その前に、僕って、死んでもどうでもいい存在ですか?」 「……だったら私はここに来ていないわ」 少し憮然とした表情で、レミリアは応えた。心外だ、と言わんばかりに。 しかしそこまで言ったところで、はたと何かに気づいたように表情を変え、 「ええ、でもそうだということは、そうなんでしょうね。どうでもよくは、ないのよ、もう」 「あ、それはありがとうございます」 「いえいえ」 少年に釣られるようにレミリアまでもが頭を下げてから、 「いやそういうことじゃなくってですね」 「ええ、そういう話ではなかったと思うわ」 仕切り直し。 「えっと。僕は多分、そのうち死にます。 絶対に、ってわけじゃないですけど。死ぬのを、ずっと先にすることだってできると思いますし」 「そうね」 レミリアは吸血鬼だ。人の血を吸い、自らの眷属とすることができる。 そうして生まれた吸血鬼は、既に五百年を生きたレミリアと同様、途方もない長寿を得ることができるだろう。 「……私の眷属になるつもりは、ないの?」 そう、レミリアは口にした。 それを言うことは、彼女が本音を吐き出したのと同義だった。 ヒトである少年を、自らと同じ存在にしてまで生かそうとしているのだから。 咲夜にも以前、同じようなことを言ったことがある。そのときは断られ、レミリアも受け入れた。 それが自分と咲夜の最も正しい関係であると、レミリアが思ったからだ。 でも、今はどうだろう。 「ええ、そうよ、きっと怖いんだわ、私」 レミリアは少年の手を離し、代わりに両手で包み込むように頬に触れた。 「お前がいなくなるのが怖いの。私の時間の五百分の一しかないお前がいなくなるのが、とても怖いのよ。 どうしてだかは分からない。でも今は、眠るのが怖い。またあの夢を見てしまうのが、怖い」 少年は、ただの少年だ。珍しい血液型という以外には、何の変哲もない。 この感情の名を、レミリアは知らない。ただ、とても大切にしたくて、だから、喪われてしまうのが怖い。 「お前は私と同じ時間を生きてくれる? 私の永遠に近い旅路についてきてくれるの?」 声は哀願するようであり、強制するようでもあった。 普段ならば、少年がレミリアの頼みを拒むことはない。彼は彼女の所有物だから。 でも、今は。 「……僕はまだ、人間でいたいです」 真っ直ぐにレミリアの瞳を見つめて、そう返した。レミリアは、まるで最初から分かっていたとばかりに「そう」とだけ答え目を細めた 「でも」 「でも?」 「お嬢様とは、ずっと一緒にいたいです。……今は、それじゃダメですか?」 『まだ』は、『いずれは』と言い換えることもできる。 この一年、少年は一言も館の外に出たいとは言わなかった。ただレミリアの所有物であることを望み続けた。 それは彼が記憶を失くしていたからという事情もあったのだろう。 だが、最も大きな衝動は、彼がここで目覚めてから初めて見た、少女の姿。 横たわった自分を見下ろすレミリア・スカーレットを、『綺麗だ』と思ったから。 単に、鳥の雛の刷り込みのようなものだったのかもしれない。正常な触れ合いで獲得した感情ではなかったかもしれない。 けれども、彼はその理由だけで全てが足りているのだ。 「……そう」 今度は、レミリアは微笑んだ。処女雪のように柔らかな笑顔だった。 「そうね。あなたは人間で、いつか死んでしまう人間で、でもまだ生きている人間だものね。 ええ、そうね──仕方がないから、今はそれで満足してあげるわ」 そう言いながら、レミリアは顔を近づけていく。 血を吸われるときと同じ動作だったので、少年はなすがままそれを受け入れた。 だがいつまで待っても、皮膚を食い破る鋭い痛みはなく──代わりに、そっと唇に何かが触れる。 「…………」 何が起きたか理解できていない彼に、レミリアは悪戯っぽく微笑みかけてから、ベッドから飛び降りた。 「おやすみなさい」 そして返事を待たずに部屋を出て行く。 月光の薄明かりに浮かぶ顔には、心なしか、朱が差しているように少年には見えた。 と、そんなことがあったのが十年前。 「あの頃はまだ、あんな可愛い子供だったのにねぇ」 そう言いながらレミリアは、もう少年ではなくなった彼の肩に頭を寄せた。 時間が経つのは、早い。吸血鬼であるレミリアはそうでもないが、少年はおとなになった。 「ああ、そんなこともありましたね。今と同じような季節でしたか」 月明かりの差す窓辺で、二人は並んで椅子に座っていた。 何をするでもないこの時間を、たまらなく幸福だと、レミリアは思う。 「それで、目処は立ちそうなの?」 「ええまぁ、二、三年内にはなんとかしたいところですね」 「本当かしらね? もう少しパチェをつっついておくべきかな」 彼は現在、パチュリーの教えを受け、少しずつ魔法を学んでいる。 今はまだ『職業:見習い魔法使い』だが、いずれは捨虫の魔法を使って『種族:魔法使い』になるつもりでいた。 「そんなことしなくても、言えばいつでも眷族にしてあげるのにねぇ」 「まぁ、半ば意地みたいなものですけど。やっぱり、お嬢様と一緒にいるなら、自分で努力して並び立ちたいなって」 「別にいいけれどね。でも、本当に早くしてよ? 不老不死になったよぼよぼのおじいちゃんなんて、嫌よ、私」 「……いや、流石にそこまではないと思いますけど」 苦笑し、レミリアを抱き寄せた。 「大丈夫ですよ。パチュリー様も、ちゃんと教えてくれてますし。だから僕が魔法使いになったら、そのときは」 「ええ、そのときは」 手を、重ね合わせる。レミリアの左手薬指には、銀の指輪が光っていた。 鍍金とか錫入りとかそんなことはなく、純銀製だ。 「こんな、つけてるだけで痛いものまで嵌めてあげてるんだから……約束破ったら殺すわよ?」 「破りませんよ。でも結婚したら、もっと大きいのプレゼントしますからね」 「……意外と攻め手なのね、貴方」 言いながら苦笑しつつ、でも、とレミリアは空いている右手で、自分の下腹部をゆっくりと撫でた。 「本当、急いでもらわないと、どっちが先になるか分からないわ」 「滅多にあることじゃないと思うんですけどね……今までだって大丈夫だったんですし」 「どうかしらね? 何となく、そろそろかなぁって思うのだけれど」 「運命の糸が見える人が言うと、洒落にならないですよ、それ」 そうしてまた、二人で笑い合った。 紅魔館が上へ下への大騒ぎになるのは、これよりもうちょっと後の話。 ─────────────────────────────────────────────────────────── 新ろだ319 「こんばんは、○○。まだ少し寒いけどいい夜ね」 「あぁレミリア、確かにいい夜だな。これで家の一部が吹き飛ばされてなければ暖かくいもっといい夜なんだが」 バレンタインだというのに仕事が入ってへとへとになってようやく寝ようといていた矢先、いきなり空より飛来した巨大な紅い槍に住居の半分が持っていかれた。 どうしてくれる、これでも建築にはえらく手間と金がかかってるんだぞ。 「じゃあ紅魔館に住めばいいじゃない。門番よりはマシな待遇をするわよ」 「遠慮しておくから我が家を直してくれ。つか何のようだ」 これでなんもないとか弾幕ごっこがしたいとかいいだしたら紅魔館のカーテンを全部奪ってやる。 「何もないわ。強いて言えば弾幕ごっこしにきただけかしら」 「よし、言いやがったなこのロリっ娘悪魔め。明日から朝日が拝めるようにしてやる」 「フフフ、冗談よ」 まるで悪戯が成功した子供のように笑うレミリア。まんまだな。 「1つ私のお願い事をきくか、死ぬか、どちから選びなさい。○○」 「えらく物騒な選択だな。というかどっち選んでも死亡しかなさそうなんだが?」 お願い事ときいてもロクでもない事が起こる予感しかない。 実際、何回か同じ様な事をきいて死にかけたり眷属にされそうになったり、嫌な記憶しかない。 「いいえ、今回は簡単なお願いよ。ね?いいじゃない」 「ね?って言われてもなぁ。まぁとりあえず内容は?」 なんだかんだ言ってもお願いを断らないのは俺の心が広いからだ。 決して、「ね?」の所でのレミリアのウィンクがかわいかったからではない。断じてない。 「流石○○、話がわかるわね・・・じゃあ目を閉じて?」 「えぇ~何する気だよ」 「いいから・・・お願い聞いてくれるんでしょ?」 はぁ・・・仕方がない。 「これでいいか?」 「・・・・・・・・・」 返事がない。ただの屍のようだ・・・って違うか。 「おーい、どうしたー?」 これってまさか新種の放置プレイですかー? ――――――――メキッ!! 「wwwwwwwwwwww!!!!」 「え?」 「・・・・・・痛いwww」 「あれ?あれれ??」 「レミリア・・・貴様・・・俺を亡き者に・・・する気か・・・」 顔になんか思いっきり刺さったぞ、しかも嫌な効果音つきで・・・。 「・・・・・・・・・」 おいおい、まただんまりかよ・・・。 一体何が刺さったのかのか気になり目を空けた。 「・・・なんだこれ?」 辺りに散らばった小さな茶色の破片。この甘い匂いは・・・。 「・・・チょコ・・・レーと・・・」 「はい?」 「○・・・○の・・・ために・・・・・・作って・・・咲夜に・・・教わって・・・」 ところどころ何を言っているのかはわからないが、大体の事情はわかった。 どうもバレンタインという事で俺にチョコを作ってきてくれたのはいいが、口に放り込もうとして加減間違って俺の顔面にぶち当てたらしい。 そして当のレミリアはさっきまでの笑った顔ではなく、ただ少女のように泣き出した。 「はぁ・・・」 全く、泣き顔は苦手だって前に泣き落としを使ってきた時に言っただろうに・・・しゃーないな。 ―――ポンポン、ヒョイ 下に落ちたからってほとんど土もついてないし大丈夫だろ、3秒ルールってある。 何より惚れてる相手が自分のために作ってきてくれたものをこのままにはできないな。 「ん~」 「・・・えっ?○・・・○?」 チョコレート独特の甘さが口に拡がる。 「うん、うまいうまい。やっぱり疲れている時には甘いものだな。ありがとうレミリア」 「ホント?ホントにおいしい?」 「嘘言ってどうすんだよ」 「だって・・・こんなになってるのに・・・」 またしゅんとなるレミリア。あぁもうまどろっこしい! 「なぁレミリア」 「何?○ま――――」 ――――――――チュ 「んんん~~~~!!???」 くちゅ・・・じゅる・・・ぶぢゅ・・・ 「$%&’()=~!!!???」 「―――――ふぅ、どうだ。これでも信用できないか?」 「え、ちょ、な、何をするの!!」 「あ?口で言っても信用しないから直接的に味あわせてやろうかと思ってな」 まさか奥義・口移しを使われるとは思わなかったようだな。 さっきまでの俯いた顔もどこへやら、これでもういつものレミリアだ。 ただし思いっ切り顔を紅くしているのを除けばだが。 「う、う~」 涙目になってこっちを睨んでくるが、怖くない。むしろかわいいもんだ。 「さてと、で、どうすんだ?帰るのか?」 「えっ・・・」 あ~もう、そこで寂しそうな顔するなっての。 「はぁ・・・じゃあ吹半分吹き飛ばされた我が家でよければ寄ってくか?ちょうどお茶受けももらったしな」 「えぇ!是非に!朝まで居させてもらうわ」 「りょーかい。こんな家でよければ、いつまででもどうぞ」 「じゃあ咲夜達も呼んで一生暮らそうかしら」 「おいおい、勘弁してくれ」 そんな事を言いつつも、きっと俺は断れないのだろうと思う。 ただ、いつかの日にここが第2の紅魔館と言われない事を願いたい。 まぁでも、この願いがどうなるかは今目の前で微笑む愛しき悪魔のみが知るんだろう。 「あっ、ねぇ○○」 「なんだー?」 「またさっきみたいにチョコ食べさせてね?」 「・・・・・・」 こりゃ今度から大変だ。 ─────────────────────────────────────────────────────────── 新ろだ339 様々な調理器具が並ぶキッチン、いつもなら料理担当のメイド妖精がいるはずなのだがその日は違った。 何故かキッチンには包丁を握った少女が一人。そしてそれを不安そうに見つめる男が一人。 事の発端は今から数刻程前に遡る、館に居候させている人間でもある○○が釣りから戻ってきた。 いつもなら坊主でした等と言って笑っているのだが、この日は珍しく入れ食いだったようでバケツ一杯の魚を抱えて戻ってきたのだ。 館に住んでから○○の釣りの成果でこれ程の成果が出た事は無い。それだけに館のメイド達も引き篭もりがちの魔女もそれを喜んでいた。 中でも一際喜んでいたのは館の主であるレミリア・スカーレットであった。 ○○を館に住まわせているのもレミリアの判断である。 その理由を聞くと珍しい血液型をしているとの事であるが、彼がレミリアのお気に入りなのが本当の理由である。 「それじゃお夕飯はこの魚でフルコースで決まりね」 バケツの中の魚を見てメイド長の十六夜咲夜がそう言う。 「良いわね、楽しみにしてるわよ咲夜」 魔女のパチュリーは言いながら図書館へと戻って行ったが、声には期待の色が混じっていた。 バケツを運ぶようにメイド長が指示を出し、彼女もキッチンへと向かおうとした時だろうか。 「私が料理するわ」 ふいにレミリアからそんな事を言った。 その場にいた全員が唖然としていた。主人がおもだって行動する事などは極々一部に限られ、増してやそれが料理ともなれば尚更である。 「お嬢様、それはちょっと無理でしょう…」 「気まぐれでそういうのは止めておいた方が良いんじゃないかな、レミリア」 ○○と咲夜、二人から止めるようにと声があがる。 「気まぐれなんかじゃないわ、それとも貴方達は主人の命に逆らうのかしら?」 こう言われてしまうと二人ともこれ以上何も言う事は出来ない。 それに彼女が料理をすると言ったのも単なる気まぐれでは無い。 ○○が珍しく釣ってきた魚、この機を逃すと次に彼に手料理を振舞う機会など分からなくなる。 その気持ちが彼女を不得手な料理へと走らせたのだ。 「…分かりました。私は仕事をしていますので、何かあればいつでも聞きに来てください」 やれやれといった具合に咲夜がそう言い仕事へと戻っていった。 「じゃあ僕が手伝おうか」 「必要ないわ、私一人で出来るもの」 ○○の申し出を蹴るとレミリアはバケツを持ってキッチンへと向かった。 これがここまでに至る経緯である。 いざ包丁を握ってみたのは良いが、どうすればいいのか途方に暮れるレミリアがキッチンにいた。 気の遠くなる年月を過ごした彼女であるが料理経験などは一度も無い。吸血鬼であるからする必要が無いのも一つだが、従者が有能すぎるのも一つである。 「まずはこうかしら?」 そう言い、レミリアが包丁をまな板上の魚へと思い切り振り下ろした。 豪快な音と共に魚が豪快に飛び散る。 返り血やら肉片やらがレミリアを赤く生臭く染め上げていた。 入り口からそわそわと不安そうに見つめていた○○であったが、今ので不安が頂点に達してしまったらしく 「ああもう!レミリア怖くて見てられないよ」 そう言いレミリアへと○○が向かっていった。 「貴方、どうしてここにいるのよ!」 当然今まで見られていたなど分かっているはずも無くレミリアは驚いた。 「不安だったから、様子を後ろから見てたのさ。」 「ほら包丁の握り方がおかしいよ」 言うと同時に彼はレミリアの手を握り、包丁の握り方を教えた。 「え、あ、ちょっと…体が…それに手も」 「陣羽織みたいだけどこっちの方が分かりやすいだろ?」 ほんのりだが彼女の顔が赤くなっていることを○○は知らない。 「左手は猫の手にする」 「ね、猫の手?こうかしら?」 「違うよ、猫の手はこうするんだよ」 「知ってたわよ…そのくらい」 予定は大きく狂ってしまったが、彼女はこちらの方が幸せだと感じていた。 夕飯の時間までたっぷり時間はある。 レミリアの幸せな時間はまだまだ続きそうである。 ─────────────────────────────────────────────────────────── 新ろだ340 「ふい~、今日はまあまあだったな。やっぱりこの時期は流入河川まわりを攻めると型物でるな」 魚篭を除きながら外界では生息地の田沢湖に温泉水を入れられ滅んだ、かつては将軍家に奉納されてたほどの味のクニマスが入っている。 絶滅ギリギリで幻想入りできたのであろう彼らは元の生息地と環境が似ている霧の湖を最後の安住の地としたのだろう 俺の名は○○。釣りをしているうちに幻想郷にまよいこんだ所を紅魔館に拾われた。 そしてこの地で最愛の彼女レミィことレミリア・スカーレットと出会った 外の世界よりも自然が残っており釣り環境にも恵まれ、レミィもいるこの環境が気に入り俺はこの地に骨を埋めることにした。 「○○、おかえり~。どうだった?」 「まあまあかな、さてと捌いて刺身にでもするかな、あまりは咲夜さんに頼んで料理してもらうか」 「私がやるわ」 「へ?」 「私が全部やるといってるの」 えーと、このお嬢さまは何をおっしゃってるのかな? 「だからね、○○が釣ってきた魚で私の手料理を作ってあげるといっているのよ」 にっこりと微笑みながらレミィは魚篭ごと釣れた魚たちを持って台所にいってしまった。 「というわけなんですよ、咲夜さん」 「お嬢さまが料理なんて、心配だわ」 「ですよねー」 「台所が阿鼻叫喚の図にならなければいいのだけど」 心配事はそっちですか、そうですか。 あてにならない咲夜さんに見切りをつけとりあえず台所を覗きに行ってみる。 「うーん、とりあえず○○は刺身を食べたがっていたわね。なら三枚に下さないと。でも、どうやるのかしら?」 まじまじと魚を見つめる 「ま、適当にやればできるでしょ、夜の王の私に出来ないことは無いわ!!」 ドン!!と豪快に振り下ろされる包丁、胴体が少し残ったままの頭が壁にぶつかり砕け散る 「やだ、少し強すぎたかしら?まあ、気にしない、気にしない。次、行ってみよー!!」 無事(?)頭を落とされた魚は次は身と骨に分けなければいけない。 「えーっと、ここらへんに骨があるからここらへんを包丁で切ればいいのね」 「えいっ、ああ、骨まできっちゃった。なんか身もボロボロになって来ちゃった、どうしよう・・・」 なんとか三枚に下したが慣れない手つきで触りすぎたために身はボロボロ、骨が残ったり逆に骨に身が残っている。 要は失敗である。身がクタクタになりとても刺身では食べれない。 「ど、どうしよう、○○が、○○がせっ、せっかく持ってきたのに…うっ……ひくっ…」 「どうしたんだ、レミィ?」 「○○っ!?、みちゃダメ!!」 「あー、案の定クタクタのボロボロにしちゃったのかw」 「お、怒らないの?」 「だって捌いたことないレミィが一人で、それも柔らかくてモタモタしてるとすぐへたる鱒系やろうとしたら結果は、ねぇ?」 「でも、失敗しちゃったのが…」 「そんなの鍋に入れればいいさ、刺身じゃ無理だが鍋なら食べれる。鱒鍋だ」 「うぐっ…○○、ごめんなさい…、ひぐっ……」 「あやまらなくてもいいよ、レミィは俺に手料理を食べさせようとしてくれた、その事実だけで十分俺は幸せ者だ、な?」 「うん…」 「よし、釣れた魚はまだある、やり方教えるからレミィの切った刺身が食べたいな」 「…うん!!」 あとがき 言いだしっぺの法則で生まれて初めて書いてみた 下手糞とか分かってるから石とか投げないで 多分読んで分かるかと思いますが釣り好きです なんかそっち系の要素かなりはいってます。ごめんなさい ちなみに霧の湖は絶対カルデラ湖でクニマスが泳いでるに違いないと俺の中では結論付けられています たぶん流入河川からのサクラマスやアメマスなんかと一緒に泳いでると思う 新ろだ691 「本当にいいのかしら?」 「はい、レミリアお嬢様」 一人の青年が、幼い吸血鬼の前に跪いている。 「……何故私に血を吸って欲しい、などと?」 「咲夜さ、いえ、メイド長に拾われて、お嬢様に助けられてから ずっとお嬢様にお仕えしようと」 「それなら前にも聞いた」 青年の声をピシャリと止めるようにして、彼女が言う。 「わかってるのかしら? 吸血鬼に血を吸われる、ということは」 吸われた人間も吸血鬼になるということだ。 そして彼は幼い吸血鬼の眷属になる。 普通の人間であれば、そんなことは考えもしないだろう。 「後戻りできなくなるわよ。 本当に――」 「覚悟は、しております」 もう何も聞くつもりはございません、と言わんばかりの口調で その青年は答えた。 彼女は小さくため息をつき、彼の元に近づく。 彼は顔を伏せ、跪いたままピクリとも動かない。 「高いわ、もう少し屈みなさい」 彼女は首元に顔を寄せたが、すこし届かなかったようだ。 しかし彼は動かない。 彼女は再度声をかけようとした時に気づいた。 彼が、震えていることに。 吸血により痛みに対する恐怖か、あるいは 人ならざる物へとなることへの恐怖か。 「…やめにしましょう」 「え、そんな!?」 「嘘をついているでしょう。 あなたは。 本当は、人間でありたい。 だからあなたは震えていた。 ――従者であるあなたが、主の私に嘘をつくのは許さないわ」 青年は落胆した様子でうな垂れる。 彼女は一息つけて、彼に言った。 「その代わり、今ここで誓いなさい。 あなたはこれから死ぬまで、私に仕えると」 青年は夜更けに相応しくない大声で、 「はい!」 とてもうれしそうな声でそう言った。 「ところで、悪魔の『契約』にはいろんなものが必要よね。 変なものだったり、血生臭いものだったり」 「まぁ、今用意しろと言っても無理はあるし…」 「仕方ないわね。 『接吻』で我慢するわ」 「あの、お嬢様、それってつまり、その、キスってことですか?」 一人で勝手に話を進められて呆気に取られる青年を無視して 幼い吸血鬼は、彼の前に立ち 彼女の言う『契約』を今か今かと待っている。 「早くしなさい、今ここで出来なかったら 明日にはあなたを朝食の一部にするわよ」 この言葉は冗談でもなんでもない。 青年は意を決して、彼女の唇と自分の唇を重ねる。 一瞬のはずの時間が、何倍にも感じられた。 「これでいいわ。 明日からは私の正式な従者として働きなさい。 ……人間は夜遅くまで起きると体に良くないのでしょう? 早く休みなさい」 「はい、では、失礼しました」 初めてのキスというものは、予想以上に胸が高鳴るものだった。 こうなる運命だと知っていたはずなのに。
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レミリア14 Megalith 2012/05/21 ここのレミリアは好感度MAXです ふ~ん...金環日食ねぇ・・・ そう。今日は約900年ぶりの金環日食である。 「で、その手に持っている変な眼鏡はなんなのかしら?」 「これは日光を見る特別な眼鏡ですわ」 「なんで咲夜が?」 「人里で配っていましたよ。肉眼で見ると目に悪いとのことなので」 ふふ~ん... とちょっと興味があるような目で眼鏡を見つめていた。 「ちょっとその眼鏡貸して」 咲夜は、レミリアに眼鏡を渡した。 「うわ なにこれ、何にも見えないんだけど」 「紫外線を遮断するために、強力なフィルターが貼られているので普段使用しないでください... と説明書に書かれてありますわ」 「へぇ...」 「でもお嬢様は見れないのが残念ですね」 「パチェが言ってたんだけど、日食は太陽の力が下がるらしいのよ。もしかしたら見れるかもしれないわ!」 「...大丈夫でしょうか」 咲夜は心配そうな顔でレミリアは見ていた。 そして、レミリアの飲んでいたカップから紅茶が無くなった。 「紅茶が無くなったから、例の新しい紅茶を飲みたいわ」 「かしこまりました」 そう言うと瞬間移動をしたかのように、レミリアの目の前からいなくなった。 と同時にドアからノックの音が聞こえた。 コンコン 「ん?誰かしら」 というとドアが開いた。 「あら。○○」 「やぁ。レミィ、今日は金環日食みたいだね」 「知ってるわ。眼鏡もあるから見てみようと思うの」 「危ないんじゃない?」 「太陽の力が弱ってるから大丈夫よ....たぶん」 「たぶんかい」 とりあえず立って会話するのもアレと思った○○は椅子に腰掛けた。 するとレミリアは○○の膝に座った。 「?」 「いいじゃない。ここが一番座り心地がいいのよ」 ○○はレミリアの髪を撫でて遊んでいた。 「くすぐったいわ」 ちょっとだけ時間がたつと紅茶を持っている咲夜が現れた。 「新しい紅茶ですわ。○○さんの分も持ってきました」 「流石咲夜。気が利くわね」 「メイド長ですから。そしてお邪魔のようなのでこれにて、また用があれば呼んでください」 「ん...」 咲夜が去った後、いい香りのする紅茶を飲んだ。 「こういう紅茶もいいわね。咲夜が変なのをいれなきゃだけど」 「美味しいね... そういえば言い忘れたけど、今もう見えるらしいよ日食」 「そうね。この紅茶が飲み終わったら行きましょうか」 しばらく時間がたって、○○とレミリアはベランダに行った。 「さぁて...見ようじゃないこの眼鏡で」 「大丈夫かなぁ...」 そう言うとレミリアは眼鏡をかけて日の当たるところに立って太陽を見た。 「ん大丈夫...シューシュー やっぱり熱い!ダメ!」 「やっぱり駄目だよね」 ○○は苦笑した。 「残念だわ。太陽は弱っても太陽だったね」 「無茶しないほうがいいよ」 残念がりながら日陰にあるベランダの椅子にレミリアと○○は座った。 「○○は見えたの?」 「ちょっと端っこが欠けているだけだったけどね。もうちょっと早く見たらいいのがみえたかも」 会話しているとまたレミリアは○○の膝の上に座った。 「レミィここに座るの好きだよね」 「ここが一番いいのよ」 「ふふ...可愛いな」 「ありがと」 照れながら振り返り、レミリアは○○の唇を奪った。 「ん...んん」 少しだけさっき飲んだ紅茶がした。 「んちゅ...はぁ...ん」 レミリアの唇はちょっと潤っていて蕩けていた。 「ん...は...」 口付けをやめた後、どちらもぼうっとしていた。 するとレミリアが言った。 「日食が見れなくても○○が私の太陽だから問題ないわ」 「あらあら...じゃあレミィは自分にとっては月だね」 恥ずかしい台詞を言ったせいか、キスをしたせいかわからないが どちらも顔が赤くなっていた。 初めての投稿なので、誤字脱字、日本語がおかしいかもしれませんが多めに見てね! 追記<『大目に見る』でしたねw あと気づいた脱字を直しました。 Megaith 2013/03/11 「――とまあ、たまにはそんなのもいいかな、と思うわけよ」 「はいはいごちそうさま。それで、レミィ? 私は何をすればいいのかしら?」 「さすが、パチェは話が早いわね。またあれを作って欲しいのよ。あの出発前に飲むやつ」 「咲夜に手伝ってもらえばすぐできるからいいけど…… でもあなたや私ならともかく、ただの人間が飲むには少しきついわよ?」 「その辺は私がなんとかするわ。それじゃあ、お願いね」 夜の闇はいよいよ深く、紅魔館は最も活気づく時間を迎えていた。 「ふふ、なかなか上達したじゃない」 真っ赤な絨毯が敷き詰められた紅魔館の一室では、 オルゴールめいた魔法の箱が奏でる軽快な音楽に乗って、一組の男女がくるくると踊っていた。 「おかげさまで」 頬を寄せて囁くレミリアに答えた○○の声は、あくまで控えめだ。 たしなみとして教えてもらったダンスだが、上達しているのかどうか、自分では今ひとつわからない。 確かに目に見えて失敗するといったことはないが、 それは身長差を補うためにレミリアが浮かんでいるおかげで足を踏まずに済んでいるからではないか、と内心思う。 絡めた手や抱いた腰から愛する彼女の温もりが伝わってくるのは、確かに幸せなのだが。 「自信を持ちなさいな。それに今日はちょっとした趣向を用意してあるから、 ○○にももっと楽しんでもらえると思うわ」 演奏がさわやかなフィナーレでしめくくられる。一呼吸置いてノックの音が響いた。 「入りなさい」 音もなくドアを開けて、咲夜が部屋に足を踏み入れた。 手に持っていた盆を置き、うやうやしく一礼する。 盆の上には、黄金色で満ちた精緻な水晶細工のゴブレットが一対載っていた。 「お気をつけて行ってらっしゃいませ、お嬢様」 「ん、食事までには戻るわね」 軽く手を挙げ、退室する咲夜を見送る。 ドアが閉じられると、レミリアはゴブレットの片方を取り上げた。 輝く液体が、形のよい小さな唇に吸い込まれていく。 「……ふぅ。効くわね」 「それは?」 「ちょっとした下準備、ってところかしらね ――ああ、直接飲んじゃだめよ。そのままだと刺激が強すぎるから」 伸ばした手を止められてとまどう○○の前で、レミリアが残りの一方に口を付ける。 見る間に杯を干すと、楽しそうに端をつりあげたまま、その唇が○○の唇に重ねられた。 「ん……」 「んぐ……くっ……」 レミリア自身を器として流しこまれた液体を、○○は驚きながらも受け入れ、飲み込んだ。 滋味豊かな蜂蜜の甘さを追いかけて、焼けるような熱さがのどを下りていく。 「ぷはっ……い、今のは」 「これを飲んでおかないと、息ができないからね」 せかすように○○の手を引き、レミリアは部屋の中央へ進む。 つないでいない方の手を無造作に振ると、宙空から姿を現した槍がその中に滑り込んだ。 「それじゃ……いくわよっ!」 石突で勢いよく床を衝いたのを合図に、ほのかな紅い光の魔法陣が床に浮かび、視界が暗転し―― 初めは真っ暗闇だと思っていたが、次第に目が慣れてくる。 「うわぁ……」 ○○は思わず感嘆の声を上げた。 前後、左右、頭の上、足の下。宝石をちりばめたかのように、星々がひしめきあっていた。 「星間宇宙でのデートというのも、乙なものかと思ったのよ。気に入ってくれたかしら?」 力を込めてうなずく○○に、レミリアが嬉しそうに微笑む。 「良かった。それじゃ――」 レミリアはつないでいた手をそっと離し、改めて柔らかに差し出す。 二人の為の演奏が、新たな趣向で始まろうとしている。 「もう一曲、踊っていただけるかしら?」 「はい、喜んで」 ○○は身をかがめると、愛しい吸血鬼の手をうやうやしく取った。 星の海に浮かぶ、一片の花のような魔法陣の上。 一組の男女が、くるくると踊っていた。